100円均一で買えるタオルって実際使ってどうなの?
最近の100円ショップは豊富なアイテムが安く購入できるので、日用品に使えると非常に便利ですよね。私もタオル以外の話になりますが、引き出しの中の収納や使い捨てにできるお掃除道具などは、かなり100円ショップのものを利用しています。
これらは普通の雑貨屋さんと比較して価格差も大きくないというのも現実。
今回調べるのは通常1,000円~3,000円程度が品質のよいものとされるフェイスタオル。100円と比較すると価格差30倍になることも。さすがに品質に不安が出てきます。今回は100均で購入できるフェイスタオルを100円ショップブランドのなかから大手であるダイソー、セリア、キャンドゥから1種類ずつ選んで比較してみました。
100均ブランド別フェイスタオル比較
今回は各社とも選んだフェイスタオルは各100円均一ブランドで入手できた、標準的なループパイルと撚り(より)のある糸を使った物を選択しました。
最近では、マイクロファイバーや無撚糸タオルなども販売されていますが今回は最も普通に使えるタオルを比較してみます。
100円均一ショップ別評価一覧
100均ブランド | ダイソー | セリア | キャンドゥ |
タオル名称 | フェイスタオル ネイビーCOTTON 100% | 毛羽が少ないフェイスタオル | なめらかな肌触り FACE TOWEL |
材料・糸の特徴 | パイル長め | パイル短く、密度も低い | 密度低い |
サイズ | 34×82㎝ | 34×80㎝ | 30×70㎝ |
欠点 | 色落ちが激しい | 薄っぺらい | 吸水NG |
製造国 | 中国製 | バングラデッシュ製 | 中国製 |
タオル評価 |
3社の厚み比較をすると、ダイソー>セリア>キャンドゥの順にボリュームがあることがわかります。
さわり心地だけ比較するとセリアよりもキャンドゥの方が柔らかさを感じられます。厚みの違いはタオルサイズによるものでしょう。パイルがより長いキャンドゥの方が優しい肌触りになるのは当然でしょう。
ただし、一般的なフェイスタオルとしての用途であればダイソー以外はちょっと厳しい。
あまりに薄すぎて吸水量が少ない。髪の毛を拭いても拭き残りますし、タオル自体がびちょびちょになってしまいます。
ダイソーのCOTTON 100%フェイスタオルの特徴
ダイソーは品数が豊富で今回のタイプとは別で100円を超えるものとして200円や300円のバスタオル、無撚糸のタオルなどが販売されていました。今回選んだ「COTTON 100%」はさわり心地にしっかりとフワフワとした柔らかさを感じられます。
厚手とまではいえませんが100円で購入できる中では優秀といって良いでしょう。
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拡大してみると、パイルが長めであることがわかります。一方で、パイルの密度は今治タオルのようなブランドタオルとは違って密度が低いです。実際数回洗って使ってみましたが、パイル密度が低いことによってへたりが速いです。長く使えないんですね。使い心地を保つためには5回くらいで買い換える必要があり、結果高くつきそうですね。
また、使われている糸も比較的短い綿からできているため毛羽立ちが多く、さわり心地はざらざらしている印象を受けます。
吸水量や色落ちについて
ダイソーの「COTTON 100%」は乾燥時73g⇒吸水後207gでした。
2.84倍の重量までお水を吸うことがわかります。吸水の速さは十分ですぐに水を吸い始めるというという特長が見られました。一方でネイビーは色落ちが激しい。確実に色移りするので、濃い色を購入する方は注意が必要です。
Seria(セリア)の毛羽が少ないフェイスタオルの特徴
セリアは100円に統一されている中、シャーリング加工がされているものや無撚糸のタオルなどがおかれていました。デザインもかわいらしいシックなものが多く、お掃除用のタオルなど大量に消費する場合や使い捨てにする場合などには使いやすいでしょう。
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パイルが非常に短い。薄っぺらい。密度が低い。とTHE・安いタオルと感じざるを得ないフェイスタオルでした。
ちょうど喫茶店などで出てくるお絞りのようなゴワゴワ感があります。
どれくらい薄いかというと、光にかざしてみると裏側の手がすけて見えるくらい。水を吸わせたいフェイスタオルでさすがに厳しい。
お風呂中でカラダを洗うのに使えるかもしれないが拭くのには不向きだといえます。
吸水量や色落ちについて
セリアの毛羽が少ないフェイスタオルは乾燥時64g⇒吸水後144g
2.25倍の重量になります。単純にタオルに使われている綿の量が少ないのと、糸の撚り(より)が強くタオルの中に空気が入っていないことが原因です。
また、吸水についても水をはじいてしまって、すぐに吸わないので買ってすぐに使うのは難しいです。また、色落ちもするのでお洗濯も大変そう。
Can★Do(キャンドゥ)のなめらかな肌触りフェイスタオルの特徴
キャンドゥは品数は少なめ。私が行ったお店だけかもしれませんが、柄物が多く趣味が合わない場合にはなかなかシンプルに使えるものがないという印象を受けました。
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パイルの長さは中程度ですが密度は低く、薄っぺらい印象はどうしても感じてしまいます。
今回選んだ100円均一ショップ3社の中では、一番さらさらのさわり心地でした。パイルをみても毛羽立ちが少ないことがわかります。
吸水量や色落ちについて
キャンドゥのタオルは乾燥時55g⇒吸水後133g
2.42倍の重量までお水を吸水することがわかります。
また、お水に触れるとすぐに吸水できるのはよい。アウトドアでBBQをする時にテーブルを拭いたり、ちょっとした手拭にするには良いかもしれません。
まとめ
今回100円ショップで購入できるフェイスタオルを見てみましたが、最もコスパが良いと感じられたのは「ダイソー」でした。
色落ちの問題があるので色はホワイト系など薄いものを使えば良いでしょう。
ただし、いずれも耐久力が非常に低くすぐにヨレヨレのタオルになってしまします。
もし、安くて長く使えるタオルを購入したい場合にはホームセンターのニトリであれば追加で100~200円で十分満足できるものが購入できるので、そちらをオススメします。500mLのペットボトルの飲み物程度の金額差で生活が豊かになるので、是非使ってみてください。
一方で100円ショップのタオルは使い捨てする場面では便利かもしれません。アウトドアでその日必要になる場合や泥んこになることが決まっているときに選ぶのは賢い選択になるでしょう。