コットンがふんわりした肌ざわりをもつ天然繊維の代表格とすると、リネンはさっぱりした軽い使いごこちの天然繊維の代表です。コットンは「綿」、リネンは「亜麻(あま)」。フランス語では「リンネル」と言い、日本でもリンネルと呼んでいるメーカーもあります。
麻繊維は世界中で古くからつかわれてきました。日本では、同じ麻の一種の「苧麻(からむし)」を使ってきました。
海外から亜麻がもたらされたとき、苧麻と似た性質をもっていたので、一時はリネンを麻繊維の総称としていた時代もありましたが、天然繊維に注目が集まっている近年では、リネン=亜麻であることが浸透してきました。今回は、コットンと並ぶ人気の天然繊維「リネン」のタオルについてご紹介していきます。
リネンのタオルは男性へのプレゼントにピッタリ
紀元前から中近東など暑い地方に生息していた亜麻は、軽くさらりとして乾きやすいので、肌着などに利用されてきました。また、ヨーロッパではシーツなどの肌に触れる布製品にリネンを好んで使われてきた歴史があります。
長く愛されてきていることもありリネンの加工技術は高く、リネン製品の本場はヨーロッパと言えます。リネン100%のタオルもシンプルでカッコいいタオルの多くは、ヨーロッパから輸入されています。
一方で、日本人はふんわりとした肌ざわりが好む人が多いのです。そのため日本でリネンを使ったタオルを作るときはコットンとリネンを混合したタオルが多いです。綿のやわらかさとリネンのさっぱり感、両方の良い部分をとったタオルに仕上がります。
リネンの特徴
- コットンとはちがった光沢感
- さらりとした肌ざわりでちくちくしない(ちくちくするのはリネン以外の麻繊維)
- 麻繊維の中でもとくにやわらかくしなやか
- コットンの約4倍の吸水性がある
- 通気性がよく乾きやすい
- 水に濡れると強度が増すので洗濯につよく丈夫で長持ち
- 繊維に含まれるペクチンの効果で毛羽立ちにくい
リネンの本場・ヨーロッパのリネン100%のバスタオル
人気の高まる北欧インテリアが輸入されるようになり、北欧のタオルも日本にたくさん紹介されるようになりました。
今まではふわふわのコットンタオルがいちばんと思っていた人も、リネンタオルをつかってその良さに虜になったという話も聞きます。ガンガン洗えてすぐ乾き、さらりとしたやわらかさのある丈夫なリネンのタオルは、とくに男性に人気。
北欧から輸入されたオシャレでシンプルなリネン100%のタオルは、働く男性にピッタリの贈り物です。
ワッフルリネンタオル【HIMLA(ヒムラ)】
HIMLA WAFFLE LINEN TOWEL FRESH LAUNDRY Bath Towel
「ワッフルリネンタオル フレッシュランドリー バスタオル」は、スウェーデンのテキスタイルブランド「HIMLA(ヒムラ)」がおくりだすワッフル織りのリネンタオルです。
もともと吸水性が高く乾きやすいリネン素材を、表面に凹凸のあるワッフル織りにすることで、さらに吸水性・速乾性をアップさせています。
肌に触れる面が少ないので水に濡れてもさらりとした使いごこち。洗うほどにやわらかさとしなやかな強度が増すリネンなので、出荷の段階でウォッシュ加工(洗濯加工)をしています。使いはじめからリネンの良さのすべてを感じられるタオルです。
テキスタイルブランドならではのオシャレなヴィンテージカラーは、落ちついた男性へのプレゼントに向いていますね。父の日の贈り物としても最適です。
素材:100%リネン 原産国スウェーデン
価格:7,200円(税抜)
MERU(ラプアンカンクリ)リネンマルチタオル
Lapuan Kankurit MERU multi use towel
「Lapuan Kankurit(ラプアン カンクリ)」は、フィンランド西部の小さな町Lapuaで立ち上げられたテキスタイルメーカーで「Lapuaの織り手たち」を意味しています。
「メル リネン マルチタオル」は、ヨーロッパで品質の高いリネン製品だけに与えられる称号「Masters of linen(マスターオブリネン)」をもつブランドが手掛けた世界的にも注目されている大判のリネンタオルです。
シンプルな平織りのタオルで、アフリカ文化とスカンジナビアの自然を表現したカラーがとても魅力的。MERU(メル)はケニアの色を加えたシリーズで、日本にはない色合いのボーダーがカッコいいデザインです。ビッグサイズなので体の大きい男性向きですね。さらりとしてよく汗も吸うので、夏場はシーツや肌掛けがわりにもつかえます。
素材:100%リネン 原産国フィンランド
価格:12,000円(税抜)
日本産のリネンタオルはコットンとリネンの良いトコ取り
軽くて丈夫、吸水性も高く乾きやすいリネンの良いところを生かしながら、ふんわりとしたコットンのやわらかさも感じたい。そんな欲張りな気持ちにこたえたのが、日本産のリネン配合タオル。
薄手でさっぱりとした使いごこちなので、男性に向いたタオルですが、コットンのやわらかさが加わったことで、女性やお子さんにもよろこばれるタオルになっています。日本産は、素材のそのままを感じられるナチュラルな雰囲気のものが多いのも特徴です。
フラン バスタオル【フランジュール】
「フランジュール」は、1951年創業の林タオルが「ヨーロッパのようにインテリアの一部として提案できるタオルづくり」をコンセプトに2000年に立ち上げたブランドで、ヨーロッパ的なリネン素材の製品も多くおくりだしています。
「フラン バスタオル」は、2重ガーゼの国産タオルで、横糸に100%リネンをつかい、縦糸に100%コットンをつかって織りあげています。配合としてはリネン43%・コットン57%となります。コットンのやわらかさと、リネンのもつさらりとしたシャリ感が同時にたのしめます。ナチュラルなカラーで、部屋にもなじみますが、コンパクトで持ち歩きにも向いています。見た目がタオルっぽくないのでストールなどにも使えます。
素材:リネン43%・コットン57%
価格:3,800円(税抜)
MOKU LINEN(モク リネン)【コンテックス】
スタイリッシュな今治タオルをおくりだすタオルメーカーであるコンテックスのタオルの中でも、軽さを追求してつくられている「MOKU(モク)」シリーズ。
さらに、吸水性や速乾性をアップするためにリネンを加えたのが「MOKU LINEN(モク リネン)」。コットン60%・リネン40%の配合でごく薄いタオルに織りあげることで、独特の張り感と肌になじむやわらかさを味わえます。
さわやかで甘すぎないパステルカラーで、フックなどにひっかけられるようにループもついているので、ジムなどに持っていくタオルに最適です。サイズ展開も独特で、小さなサイズは、体を洗うボディタオルとしてもおススメです。リネン素材が加わっていることで泡立ちもよくさっぱりとした洗いごこちです。
素材:コットン60%・リネン40%
価格:3,000円(税抜)
リネンガーゼ【トップファクトリー今治】
「リネンガーゼ バスタオル」は、薄くて軽いガーゼ製品を得意とする「トップファクトリー今治(横田タオル)」がおくりだしたリネン配合の今治タオルです。
素材にとことんまでこだわり、コットンはオーガニック、リネンは無蛍光・無漂白のものを使っています。
天然の色そのままの生成りのタオルは、素材の違いから生まれる自然なしわが模様となり飽きのこない個性的な見た目。今治ブランドの認定を受けているのでやわらかさも吸水性も保証付きです。リネンが配合されていることで洗濯にも強く、薄いのに長く使うことのできるタオルです。化学的なものを極力ふくまないよう素材をえらび加工されているので、お子さんの肌にも安心ですね。
素材:オーガニックコットン70%・リネン30%(無蛍光・無漂白)
価格:2,800円(税抜)
楽天市場でも販売されていました。生産量が少なくなっている可能性もありますので購入はお早めに。(⇒楽天市場ならコチラから)
まとめ
さらりとした使いごこちのリネン素材のタオルをご紹介してきました。
麻素材というと「ゴワゴワ・ちくちく」という印象をもっている方も多いようですが、リネンはちくちくしない亜麻という麻繊維。この知識があるとタオルに限らず、お洋服えらびや身の回りの布製品選びのときに役立ちますね。
タオル上級者は、夏場はリネン配合の平織りタオルでさっぱりを狙ってみても良いでしょう。冬場はもちろんコットンの100%のパイルでしっとりふんわりなものを選んで。