毎日が忙しくお風呂をサッと済ませたい、髪の毛もはやく乾かしたいし、タオルのお洗濯も時間短縮したいという方には、マイクロファイバーのタオルを選択肢に入れても良いでしょう。
化学繊維がつかわれているので避けている方もいるようですが、正しい使い方を知って生活にとり入れれば、生活にかかる時間をかなり短縮させることができます。
大量生産できる化繊のタオルはお財布にもやさしいので、1枚だけでも手に入れておきスケジュールの詰まった忙しい日だけつかってみるなんて方法も。今回は、マイクロファイバーのタオルの特性と、オススメのタオルをご紹介していきます。
マイクロファイバーのタオルの基礎
マイクロファイバーは、化学的に合成された高機能樹脂(ナイロンやポリエステル)を材料にしてつくられた超極細の化学繊維です。
繊維の太さが8マイクロメートル以下で、人間の髪の毛の100分の1いう細さから「マイクロファイバー」と呼ばれています。このマイクロファイバーで作られたタオルは、さまざまな特性をもっています。マイクロファイバーのタオルのメリットとデメリットを解説していきます。
マイクロファイバーのタオルのメリット
マイクロファイバーの魅力はなんといっても、
吸水性があって乾きやすい
これに尽きます。
糸の原料であるナイロンやポリエステル自体に吸水性はありませんが、繊維にする過程で水を大量にひきこむ形状を人工的に設計することができるので、非常に高い吸水性をもった繊維になります。
そして、原料自体に吸水性・保水性が無いことで、繊維がひきこんだ水分は、手でしぼったり脱水機にかけるだけで、すぐに糸から離れていくのです。
このため、マイクロファイバーでつくられたタオルは、高い吸水性をもちながら、あっという間に乾くという特性を持っています。化学繊維のタオルは熱に弱いので乾燥機はおすすめできませんが、充分な脱水でコットンのタオルより早く乾きます。
マイクロファイバーのタオルのデメリット
マイクロファイバーのタオルのデメリットは実は肌に優しくはないということです。使うときには
拭くときはポンポンと肌や髪にあてるだけ、ぜったいにゴシゴシしない
マイクロファイバーのタオルは、同じ重さの綿のタオルと比べると約3倍の吸水性があると言われています。この高い吸水性は、糸の特殊な形状のおかげ。極細の繊維には、細かいギザギザがあり毛細管現象でたくさんの水をひきこむことができるのです。
一見なめらかに見えるタオルの表面ですが、合成樹脂でつくられた極細のギザギザがいっぱいという状態だとかんがえましょう。
マイクロファイバーのタオルを上手に使うコツは、ポンポンと押えるようにして水分をタオルに吸わせるということ。ゴシゴシする間もなくあっという間に水分がとれるのですが、吸水性の低いタオルを使い慣れていると習慣でこすってしまう人もいるようです。気をつけて下さいね。
贈り物にするときは「肌に当てるだけでOK。」とひと言そえてあげられると良いかも。
お風呂上りが楽しくなるような可愛いマイクロファイバータオル
カラリ バスタオル
バスローブやヘアターバンなど、たくさんの可愛いバスグッズがある「カラリ」シリーズ。
「カラリ バスタオル」は、パイルをカットしたシャーリング加工で水を吸いこむ表面積を増やすことで、より吸水性をアップさせています。お風呂上りにサッと包まるだけで、素早く水分を吸いとってくれます。薄手なのに、魔法のようにたっぷり水分をひきこむので、はじめて使った人は不思議な感覚をおぼえるというほど。
女性やお子さんがよろこぶオシャレなパステルカラーなので、同じカラーのバスグッズとともに、ご家族にプレゼントするのも良いですね。
素材:ポリエステル80%、ナイロン20%
価格:1,080円(税抜)
エンジェルステップ 思わず頬ずりしたくなるバスタオル
マイクロファイバーとしての特性を生かすためにシャーリング加工をほどこしているものが多いなか「思わず頬ずりしたくなるバスタオル」は、たっぷりとした長めのパイルをつくり、目を詰めて織りあげているふかふかのマイクロファイバータオルです。
シャーリング加工のタオルより肌あたりがやわらかく、名前のとおり思わず頬ずりしたくなるような、お値段以上の雰囲気があります。
贅沢な厚みを感じられる高密度パイルのマイクロファイバーが特長です。
しっかりとした厚みのあるタオルを使いたいけれど、乾きにくいのが苦手という方にピッタリのタオル。一人暮らしをはじめる家事初心者の若者への贈り物にも向いています。
素材:ポリエステル80%、ナイロン20%
価格:1,762円(税込)
ブリッツタオル ワイドフェイスタオル
掃除のための吸水性の高いタオルや汚れとりのタオルをさまざま生みだしているドイツの「BLITZ TOWEL(ブリッツタオル)」が、マイクロファイバーとバンブーレーヨンを秘伝の黄金比率で配合して生みだしたボディ用のタオルです。
バンブーレーヨンはコットンに似た合成繊維でタオルラボでも特集しています。
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吸水性の高いしなやかな繊維。伸縮性のあるマイクロファイバークロスの製法でつくられたオシャレなダイヤモンド柄にも、吸水性をアップする効果が隠されているのだとか。
肌に吸い付くような使いごこちがやみ付きになると評判のタオル。まずは自分用に1枚手に入れて試してみたくなりますね。
素材:マイクロファイバークロス+バンブーレーヨン
価格:1,800円(税抜)
コットンと化学繊維を絶妙に配合した便利な2wayタオル
もってこタオル【ORIM(オリム)】
「夢を織り込んだタオルづくりを」と願いを込めたブランド名の「ORIM(オリム)」は、さまざまな工夫を凝らしたタオルをおくりだす今治タオルメーカーです。
「もってこタオル」は、今治の伝統技術に最新の素材を融合させて、体を拭くタオルにも洗うタオルにも使えるという便利な国産タオル。コンパクトでどこにでも持っていけて、乾きもとてもはやいので、キャンプなどアウトドアにピッタリです。キュプラはコットンに近くやわらかくしっとりとした合成繊維でマイクロファイバーとコットンのつなぎ役です。オシャレな12色のチェック柄があり、豊富なカラー展開でプチプレゼントにも最適ですね。
素材:コットン39%、キュプラ(ベンベルグ)39%、マイクロファイバー22%
価格:1,350円(税抜)
ファーン【七福タオル】 バスタオル
画像:七福タオル
マイクロファイバーのタオルというよりも、マイクロファイバーの特性を生かしながら、高品質のコットンタオルを実現したという逸品です。ゴシゴシできないのがマイクロファイバーのタオルですが「ファーン バスタオル」は、今治ブランドの認定を受けたれっきとした今治タオルなので、充分なやわらかさを持っています。
こする必要もないほど吸水性もありますが、ゴシゴシしても大丈夫。
ベースとなる生地はコットン100%で、パイル部分に10%のマイクロファイバーを入れることで速乾性をアップさせています。
落ちついた3色のアースカラーで、どんなインテリアに合いますね。新素材と伝統技術がバランスのとれた今治タオルなので誰に贈っても喜ばれるでしょう。
パイル:コットン90%、マイクロファイバー10%
グランド:コットン100%
価格:3,500円(税込)
まとめ
マイクロファイバーのタオルについてご紹介してきました。
エコの観点から自然にもどりにくい合成繊維の利用についてはいろいろ議論されています。価格の安さや便利さ、機能性の高さを追求する中で生まれた化学繊維・マイクロファイバー。今後は少しずつその製法や用途が見直されていくでしょう。
すでに、不織布の材料としてエコマイクロファイバーという素材も登場しています。日本のタオルメーカーは、伝統の技術を守りながら、つねに新しいタオルづくりをしていますから、また違ったマイクロファイバー配合のタオルが登場するかもしれません。じっくり見守っていきましょう。