タオル美術館のギャラリーなどが入ったアミューズメント施設「ICHIHIRO」。タオルの旅の中、是非一度は言ってみたいと思って友人と遊びに行ってきました。
このタオル美術館ICHIHIROはタオルをテーマにした世界でも唯一の美術館。
タオル国内生産量の約60%を占める全国一のタオル産地である今治で世界唯一のミュージアムがあれば、行かなきゃタオル好きとは名乗れないわけです。
施設の中にはカフェやレストラン、大型タオル売場が併設されています。
「タオル美術館ICHIHIRO」は、今治市中心部から車で30分程度、町から外れた山と田んぼが多いしずかな場所に建っています。近くに行くと道案内が多くあるので迷うことはないですね。
タオル美術館がなぜムーミン展をやっているのか疑問
タオル美術館がムーミンの柄に織られたタオルを販売しているのは分かるのですが、なぜミュージアムの常設展をやっているのか謎。気になったのでタオル美術館の受付の方に聞いてみました。
すると
「ムーミン谷と今治の山間部が似ていることから」
というなんともぼんやりとした回答。今治とフィンランドのモデルの地域が有効都市であるとか、作者のトーベ・ヤンソンさんとの関係がるというわけではないのだそうです。
左がタオルミュージアムからの展望、右がムーミン谷のイメージです。似てます?
ただ、ミュージアムの半分と外のお庭のほとんどはムーミン色が強いので、ムーミンアレルギーの方は注意が必要です。これだけ大型でしかもタオル地でできた人形展は他では見ることができないので、非常に興味深く見ることができました。
無料でも楽しめるタオル工場
タオル美術館4Fに行くとタオル工場を無料で見学できる場所が実はあるんです。
それがこの、5ツ星タオルの製造工場です。窓ガラスで仕切られたわずかな空間に入ることができ、ここでは工場の様子を遠目ですが見ることができます。
TOYOTAの織機を使った超高速のジャカードの柄織機を見学することができます。タオルの製造速度よりも、工場内の綺麗さとオペレーションする人数の少なさに驚きました。一人で何台の織機を見ているんだろう。工場内はほとんど人がいない様子でした。
製造工程について詳しく見ることはできませんが、ミュージアムに展示されているタオルを使った美術品やムーミンに興味がない方は十分満足できるかもしれません。
タオル美術館での滞在時間目安は?
私はタオル好きということもあり、カフェやレストランは使っていませんが2時間程度は必要でした。
最新の織機を使った高速のシャガード織を見ることができるのは本当に貴重な体験となります。
また、普段百貨店に入っているタオル美術館の販売店と比較するとたくさんの種類のタオルがあるので、さわり心地の比較なども楽しいです。
最近では新機能商品の開発も行っているようで、製薬会社さんと連携している「殺菌効果」「防臭」「アトピー予防」などの効果のあるタオル・繊維の研究設備も見ることができます。ガラスの奥にいる製薬会社の研究員の方とタオル美術館の方の雰囲気の差も必見です。
美術館入館料
カフェやタオルの販売店の見学は無料です。
ムーミン展やタオルの工場見学、その他作品の展示を見るためには以下の入館料が必要になります。
1名あたり
大人 800円、中高生 600円、小学生 400円
4階の受付でお姉さんに料金を支払うとチケットと手ぬぐいを貰うことができます。
タオル美術館「ICHIHIRO」の案内・アクセス
営業時間
タオル美術館「ICHIHIRO」
住所:〒799-1607 愛媛県今治市朝倉上甲2930
営業時間:9:30~18:00(ギャラリー見学は閉館30分前まで)
※毎週土曜日、連休(最終日は除く)は開館時間を20:00まで延長
電話:0898-56-1515
駐車場:有り(無料)
タオル美術館ICHIHIRO気になる点
今治にあるタオル美術館ですので、すべて国内生産で今治タオルなのではと期待していたのですがこれは違います。
販売されているタオルの半数程度は中国製であることが分かりました。これについても従業員の方にお話を聞いてみると、コストダウンのために一定量は海外で製造することになっているそうです。
使用する材料や織機などの製造ノウハウは今治のそれと同じであると説明してくれていました。
国産の安心感が必要な方は今治タオルのブランドタグが付いたものを選んだ方が良いでしょう。すべてが今治タオルと誤解しないようにしてくださいね。