白い清潔感の感じられるタオルは、コットン本来の色を楽しむことができて素材にこだわっているタオルは白無地しかないという商品もあるほど。
一方で白いタオルを大切に使っているのに、気付くとうっすらピンク色や水色に変色していた経験がおありの方は多いのではないでしょうか。
今回は薄くピンク色などの色に染まってしまったときの原因と対策についてお話していきます。
白いタオルがピンク色に!その原因は?
白いタオルがピンク色になる理由はいくつかあります。
今回はピンク色の状況ごとに原因と対策を提案していきます。
ピンク色が広範囲で部分的な場合
ピンク色が部分的に広がっている場合に最も可能性のある原因は「髪のカラーリング剤」になります。
髪がぬれている状態でタオルで拭きますが、髪の毛が湿っているとキューティクルが開いて内部に閉じ込めてあったはずの色素が外に出てしまうんです。
ピンク色に染めたわけではないという方も、茶色の成分には赤が使われておりこれが薄くタオルに色移りする事で白いタオルがピンク色になっていきます。
特に髪を染めて1週間程度の時にはヘアカラーの色が外に出やすいです。この間はブラウンやグレーなどの濃い色のタオルを使っておくのが無難です。
ピンク色が全体に淡く染まった場合
白といえば白なんだけど、よく見るとピンクに見える気がするという程度の淡いピンク色に染まったタオルの原因は「衣類からの色移り」になります。
ピンク色の洋服を持っていないのになぜと思われるかもしれませんが「紫」「茶色」「赤」「オレンジ」など大抵の色に赤い色素成分が使われているんです。ピンク色に染まったという方が女性である場合には、これらの色の洋服を持っているでしょう。
洋服からの色落ちについては、面倒かもしれませんが濃い色と薄い色を分けてお洗濯する必要があります。より確実に白さを保ちたい場合は、白いものと色のついたものを分けてお洗濯しましょう。
ピンクが全体に灰色がかって見える場合
色物のお洗濯と一緒に洗ったつもりがないのに、タオルや他の白い衣類がピンク色になる場合、そしてその色が通常のピンクよりも茶色味が強いと感じられる場合にはお洗濯に使っているお水が原因の可能性もあります。薄いピンク色でやや灰色がかって見える場合には、原因として考えられるのは「入浴剤」が考えられます。
入浴剤の成分はお水に溶けやすいものが使われていますが、コットンが上質なものの場合にはお水を吸収できるように糸と糸の間に空気が入るように設計されています。徐々に成分が蓄積されていてもおかしくありません。
また、入浴剤にはウラニン色素という成分が入っていることがあるのですが、これが柔軟剤と反応するとピンク色になるということがわかっています(日本石鹸洗剤工業会)。特に有効成分に陽イオン(カチオン)系界面活性剤を使っている場合には、水に溶けない色素が作られるので注意が必要。
お洗濯の基本として柔軟剤は極力使わないというものを守っている方はこれが原因ではないでしょう。
洗濯の残り湯でお洗濯をするのは衛生的でないですし、やめてましょう。
ピンクが赤茶色の場合
上記いずれの場合にも当てはまらない場合には、選択に使用している水道のお水のさびが原因の可能性があります。よほど古い水道管でない限り大丈夫でしょうが、まれに集合住宅の水道設備清掃が入る場合もありますので、その時期と照らし合わせてみて判断してみましょう。水道工事の後も要注意です。
錆の色だと思ったら、漂白には還元型漂白剤(ハイドロサルファイト、シュウ酸)で処理すると鉄の錆が水に溶けるようになり白い色に戻ることがあります。
洗濯するうちに徐々にピンクになった場合
洗濯を繰り返しているうちに、だんだんとピンク色が強くなっていると感じているときには、酵母やバクテリアなどの菌による発色の可能性があります。ピンクの色素を出す酵母菌などが繁殖するとゆっくりとピンク色になっていきます。
タオルはお水を良く吸うように織られているので、濡れたままの状態になりやすいです。湿っている時間が長くなるとどうしても雑菌が繁殖しやすいんです。
タオルが徐々にピンクになる方は、洗濯槽クリーナーなどをこまめに行って洗濯機を清潔に保つと同時に、洗濯物を長く溜め込んだり、湿った状態で収納したりしないように心がけましょう。