お返しや頂き物でどんどんたまっていくタオル。消耗品ですから、いつか使おうと押し入れやクローゼットにしまっておく人が多いでしょう。ですが、
実はタオルは劣化するものなのです。
できればすぐに使って欲しいですが、正しい方法でできるだけタオルを長期保存する方法を詳しくご紹介しましょう。お気に入りのタオルであれば、きちんと保管して、できるだけ早く使ってあげてくださいね。
使わないで大事に保管したタオルは劣化する?
タオルは食べ物ではないから、しまっておけば状態は品質は変わらない。そんなふうに思っていませんか?
実は、タオルも長期間、保管しっぱなしだと劣化するものなのです。
タオルが劣化するってどういう意味だろうと思うでしょうが、タオルに使われている綿などは植物。生野菜ほどではないにしても、環境によっては劣化していく素材なのです。
白いタオルが変色したりフンワリしていたはずのタオルがぺっしゃんこにつぶれてしまったりしているのは、劣化している証拠。
綿の劣化について
綿は放っておくとどんどん細く固くなってしまい触り心地が悪くなります。タオルの劣化を防ぐには、まず手元にあるタオルはいったん箱やビニール袋からすべて出して、洗濯機で洗ってあげましょう。
このとき、タオルですから柔軟剤は使用しないことが大切です。まずはタオルの繊維に水を通してあげましょう。しっかりと乾燥させたあとは、タオルをふんわりとたたんで収納します。
この方法だけでもずいぶんとタオルの寿命は違ってくるんですよ。数カ月はいい状態を保持したまま、タオルを保管できます。
この方法でも数年にわたってタオルの品質や機能、ボリュームを維持することはできません。繰り返しになりますが、なるべく早いタイミングでタオルを使い始めてください。
タオルの上手な保管方法
それでは、最初のお洗濯が終わった後のタオルを、上手に保管する方法を説明していきます。
カビを防いで保管
洗い終えたタオルをふんわりたたんだら、最初に入っていた箱やビニール袋に戻さないでください。
ビニール袋などは湿気を防いでくれるのでカビ予防にちょうどいい気がするのですが、湿気を通さないビニールはタオル本体から出る湿気をはき出すこともできません。タオルの素材である綿には湿気を吸い込んで吐き出す働きがあるので、タオルそのものから出てくる湿気を防ぐのはむずかしいことなのです。
湿気があるとカビが発生しますので、洗い終わったタオルはそのままの状態でタンスやクローゼットにしまいましょう。また収納場所も風通しの良いところを選ぶのが大切です。タンスなどにしまう場合は、タオルと一緒に除湿剤を入れて、タンス内が湿ってしまわないように気を付けます。
タオルをつぶさずに保管
タンスやクローゼットのタオルを収納するとき、タオルをぎゅうぎゅう詰めにしてしまうのは劣化の原因になります。
タオルはパイルと呼ばれる繊維のループ部分に空気を含んでいるからフンワリしています。ですからタオルをぎゅうぎゅう詰めにして収納したり、上からたくさんのタオルを積み重ねてしまうと、タオル内部に空気が入る隙間がなくなり、パイルがつぶれてしまいます。
棚に収納する場合は、タオルとタオルのあいだに十分な隙間をあけて収納するようにしましょう。同じことがギフトボックス中に保管しっぱなしのタオルにも言えるので、やはりタオルは手元に届いたらすぐ箱から出すようにするのが基本です。
ちなみに、タオルはいったんパイルがつぶれ切ってしまうと、あとから正しいお洗濯方法にしても本来の柔らかさは戻ません。タオルがつぶれてしまう前に、ふんわり収納を心がけましょう。
タオルは早めに使い、ローテーションで使用→処分
どれほど上手に保管・収納しても、時間が経てばたつほどタオルは劣化してしまいます。これを防ぐには、やはり早く使うに限ります。
タオルはお洗濯をして干すたびに、綿本来の柔らかさやふんわり感が少しずつなくなっていきます。消耗品ですから仕方のないことで、パイルがぺちゃんこになってしまったタオルは思い切って処分し、新しいタオルと取り換えましょう。
また、使用中のタオルでも、同じタオルばかりを使い続けるともちろん劣化が早くなります。複数のタオルをローテーションで使い、順番にタオルに休む時間を与えてあげましょう。これで長い間、お気に入りのタオルの柔らかさを楽しめるようになります。