タオルへの名入れは高級タオルには不向き
タオルを愛する私からすると今治タオルなど高級タオルに刺繍をするのは反対。
名入れなどの刺繍はミシンで同じ部分を繰り返し縫うことによって文字を表現します。糸同士がしっかりと密接しなければ刺繍の文字は美しくないので、どうしてもその部分が硬くなってしまうのです。
タオルメーカーは刺繍がされる場所が端の部分であっても、使い心地にこだわりをもって設計してくれています。この気持ちを思うとなかなか刺繍を入れようとは思えないのが理由です。
柔らかく細い糸で名前を入れてくれる会社があれば、それは良いと思うのですが。
「出産祝い」なら名入れタオルも良いでしょう
場面によっては、刺繍を入れたほうが使い心地よりもギフトへの思いがアップする場合には名入れもありだと思います。
その例が、出産祝いです。赤ちゃんが生まれたばかりのお家には名前入りのタオルを出産祝いとして差し上げるととても喜ばれます。特に赤ちゃんの名前をつけた、お父さんお母さんはすごく喜んでくれるに違いありません。
同様の理由で孫の誕生日など近い関係であれば、名前の入った実用的なタオルをプレゼントするのは良いでしょう。
幼稚園の子供にも向いている刺繍・名入れタオル
最近はタオルにこだわる人が増えてきて、実際に幼稚園やベビーカーについているタオルを見ると刺繍や名前入りのものよく見かけるようになりました。
ワンポイント刺繍や名入れは、その人専用の「オリジナルタオル」という雰囲気が出て、使う立場としても嬉しいのでしょうね。
もうすこし大きな子供さんで、幼稚園や保育園に通っているのなら、名前入りのタオルは便利です。まだ字が読めない年齢の子供さんには、名前の代わりに絵柄の刺繍を名前の代わりに入れたものがいいでしょう。
刺繍の糸の選び方は、見た目で目立つように『薄い色のタオルには濃色の名入れ刺繍』を、『濃色タオルには薄い色の糸で刺繍』を入れるのがおすすめです。
結婚式の引き出物には向かない
出産祝いや子供さんのお誕生日ギフトに喜ばれる刺繍・名入れタオルですが、結婚式の引き出物にはおすすめできません。
引き出物にする場合は、タオルに新郎新婦の名前を入れることになり贈られた方が使うが限られてしまうためです。
大人になってから、自分の名前でも敬遠する名前入りのタオル。家族ぐるみでよほど仲の良い関係でなければ、使いどころに困るでしょう。
自宅で使うとしても、新郎新婦の名前入りタオルではお客さんにお出しすることもできませんし、顔を洗ったり身体を拭いたりするときにも名前が気になります。せっかくの上質なギフト用タオルも刺繍・名入れタオルにするだけで、タオルの価値が変わってしまうというのはもったいない。
「出産祝いにはおすすめ」「結婚式の引き出物にはおすすめできない」アイテムと覚えておきましょう。
タオルに刺繍・名入れのできるお店3選
ここでは、気に入ったタオルに刺繍・名入れをしてくれて品質の良いタオルを販売している人気ショップをご紹介します。刺繍の図柄や文字フォントなど、種類がたくさんあって迷うほど。
刺繍は小さめのワンポイントを選ぶのがおすすめ。大きい刺繍ではタオルの柔らかい手ざわりを邪魔になります。
今治タオル公式オンラインショップ
「今治取タオル公式オンラインショップ」は、日本最大のタオル産地・愛媛県の今治市のタオルを紹介するショップです。
高品質で有名な今治タオルのなかでも、高機能な「今治タオルブランド認定商品」を扱うネットサイト。今治の熟練の職人が作り上げたタオルを選んで購入できます。
名入れ刺繍の字体は、ゴシック体と楷書体の2種類。文字カラーは赤・青・ピンク・オレンジ・緑など10種類から選べます。カラーの中に金や銀が入っているのが特徴で、他の名入れ刺繍とはちょっと違うカラーリングを楽しめます。なお会社や団体のロゴも要相談で対応してくれますから、まとめて名入れをしたいときにはネット経由で質問してみましょう。
伊織
「伊織(いおり)」は、国内に26もの実店舗があるタオル専門店。人気があるお店で実際にお店に入ったことがある方も多いでしょう。
今治タオルを中心にあつかい「タオルからはじまる、豊かなくらし」をコンセプトにして、おしゃれで使いやすい商品を販売しています。今治タオルの中でも「デザインと染色技術の高さ」に定評のあるメーカーのものが多数ありますので、女性からの人気が高いサイトになります。
こちらの名入れ刺繍は字体が6種類あり、アルファベットはゴシック、筆記体など4種類。ほかに丸文字を使ったかわいらしい「かな文字」・「漢字」もあります。
選べる刺繍糸のカラーはラベンダー、黄緑、ピンク、ブルーなど全17色と豊富で、文字との組み合わせを選ぶのが楽しいです。ワンポイントのイラスト刺繍も多彩で、カラフルなクリスマスリースや雪だるま、ハロウィンモチーフなどの季節ものも多数用意されており、名入れ+ワンポイント刺繍も可能です。
ホットマン
ホットマンは、東京・青梅で明治元年に創業した国産タオルの草分け的存在。1秒タオルという吸水力の高いシリーズは全国的に有名な商品になっています。
もとは絹織物製造業だったホットマンは、タオルメーカーになってからも細い糸を巧みに織り上げる技術は一流です。さらに染色は秩父山系の伏流水を使い、鮮やかで色落ちしにくいです。今でもすべての生産工程から販売まで自社で一貫して、名入れ刺繍も工場で行ってくれるんです。
名入れ字体は漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットの活字体英数字、筆記体英数字の5種類。カラーはブルー、マゼンタ、イエロー、パープルなど全12色です。ワンポイント刺繍にはバスケットボールや野球のボールとバット、トゥシューズなどおしゃれなデザインがあり、大人も入れたくなるほど。
ちなみに刺繍を入れる位置は指定できますが、「おすすめ位置」で頼むとホットマンのベテランスタッフがベストポジションに刺繍してくれます。特にこだわりがない場合には、専門家にお願いしてしまいましょう。