伊織オリジナル「kaze」ってどんなタオル?
このタオルの特徴 | |||
今治タオル専門店オリジナル「kaze」タオル
今治タオルのkaze(かぜ)シリーズは、今治でも有名な吉井タオルと、今治タオルの専門店・伊織がコラボしてできた、伊織のオリジナルタオルです。
吉井タオルはとくに先晒後染(さきざらしあとぞめ)が得意なタオルメーカー。
先晒後染というのは、糸を先にさらして染めてからタオルを織りあげる技術です。織りあげたタオルは後で糊を抜き、染色プリントをします。
複雑な工程ですが、吉井タオルは昭和42年の創業以来、先晒後染技術においてはトップクラス。
このメーカーが素材を吟味してタオルを作ったのがkazeタオル。見た目の上品さだけでなくタオルとしても高い機能を持つkazeシリーズは、使い心地の良さも追求したタオルです。
今治タオル「kaze」の評価
kazeシリーズのバスタオルの特徴は?
kazeシリーズの特徴は、吸水性が高く速乾性に優れていること。タオルの吸水性が高いのは当然だろうと思うかもしれませんが、今治タオルの品質基準は非常に高い。吸水性のテストでは、タオルが5秒以内に給水を始めなくてはならず、しかも未洗濯の状態と3回洗濯したあとの状態の両方で、もれなく吸水テストに合格しなくてはなりません。
kazeシリーズも新品の状態の吸水性の良さだけでなく、繰り返し洗濯したあとでも、同じ吸水性が持続するタオルです。選び抜かれた素材の綿はふんわりしていて、お洗濯の時に柔軟剤を使用しなくても柔らかさが続きます。
使われている綿はインドの神の名前を与えられた上質綿「シャンカール6」。中長綿ですがAAAランクの良いものだけを選別して使われているので、耐久性などがアップしています。
タオル情報 | |
価格 | 3,780円 |
タオルブランド | 今治タオル |
タオル製造会社 | 吉井タオル(株) |
タオル形状 | バスタオル |
備考 | やや短めのパイルの「ザ・タオル」 |
速乾性にすぐれているのも、毎日使うタオルにとっては重要な要素です。
kazeシリーズは、日照時間の短い冬や部屋干し、夜干しでも乾きやすい工夫がされているので毎日どんどん洗ってもすぐに乾きます。
これは、パイルをやや短めにして乾燥時間を短縮しているためです。ほどよい厚みで吸水性がいいため、一流ホテルで使われているタオルのようなしっかりとした感触です。
タオル本体には適度なボリュームがあり、重さは今治タオルの平均重量とほぼ同じです。
今治タオルの高いクオリティも保ちつつも、上品さもあり、見た目だけでなく使い勝手も抜群にいいタオルに仕上がっています。
今治タオル「kaze」シリーズを詳しく調べてみました
タオル評価 | |
さわり心地 | ゴワゴワ | サラサラ
吸水性 | 遅い | 早い
やわらかさ | しっかり | ゆるゆる
弾力 | ぎちぎち | ふわふわ
糸くず | 出る | 出ない
さわり心地
質の良さを感じられるさわり心地です。パイルが綺麗に整列しているので、全体をなでるようにしても引っ掛かりが一切ありません。
やはりkazeタオルはバスタオルがオススメ。すぐに乾いてさっぱりできます。お風呂上がりの汗もすぐに吸収するので気持ちがいいですね。
吸水性
水に触れてから吸収するまでの速さはかなり速いです。上の写真で水に触れたところがしっかり色が変わっているところが見て取れるかと思います。
一方で保水はまずまず。裏側に保ちきれずに滴ってしまった水がわずかに残っていました。95mL以上吸収できているので評価は☆4としました。
やわらかさ
「ふわふわ」とした感覚を残しつつ、しっかりとした重厚感も感じられる中間的なタオルです。
柔らかすぎるタオルが苦手な男性向けにぴったりの柔らかさに調整してありますね。
弾力
弾力は強めです。やはりしっかりとした出来栄えであることによると思います。
これだけしっかりしているのに手触りや柔らかさをキープしているのは使っている素材の良さなのだとわかります。
糸くず
糸くずは非常にできにくいです。パイルは中間的な長さで糸はしっかり撚られているものを使用しています。
パイル密度は高めで揃っているので肌触りが優しい。
kazeタオルの口コミってどんな感じ?
「kaze」シリーズタオルはコスパがすごかった(2か月使用した口コミ)
今治タオル「kaze」シリーズのバスタオルを2か月間使用してみた感想です。
最近はレビュー記事を執筆するために今治タオルの中でも、特に人気の高いシリーズブランドのバスタオルだけを使っているので、どのタオルも品質は高いと感じています。今回使用した「kaze」は最初こそ普通という感想でしたが、使っていくごとにジワジワと品質の良さを実感することのできた稀なタオル。
「kaze」は、すごいタオルやhaneと比べると少しボリュームがないので、肌に当たる気持ちよさは劣ると感じます。タオルラボで紹介させて頂いている今治のタオルは基本的にはどのタオルも数千円しますし、世界的なレベルに見ても一級品。どのタオルをギフトにするとしても間違いはないのですが、比較している以上必ず優劣が付いてしまいますね。
ボリュームがない分速く乾くので、速乾性を求めている方にとっては間違いなく素晴らしいタオルでしょう。寒い冬でも乾き具合のことを気にせず使えて気持ちが良かったです。
「稀なタオル」と紹介したのは、使用するほどに他のタオルと少しだけ印象が違ってきたからです。「kaze」に関しては使っていくごとに(洗濯をするごとに)、顕著に吸水性が上がってきました。他のタオルも吸水性は上がるのですが、kazeは「あれ?こんな感じだったかな?」と2ヶ月目に入って実感できるようになりました。
kazeの価格は3,780円。決して安価なわけではありませんが、それでもギフト用としてはリーズナブルな価格設定。※kazeは販売終了(2021年12月調べ)
「kaze」を5か月使用しました(2019年2月更新)
5か月間使用して合計30回の洗濯をした段階の使用感についてレビューします。
上で紹介した2か月間使った状態と比べてみると、見た目以上にごわごわと硬くなってきています。ゴワゴワになったからと言ってもそこは今治タオル、十分にやわらかいと感じられるレベルなのですが。
一方で、これだけ長く使っても吸水性は非常に安定していて衰えは感じません。安物のタオルは綿花の繊維の長さが足りなかったり、弱かったりして抜けていくので劣化が速いんです。
比較的薄手のタオルなので耐久性は心配していたのですが、全く問題ありませんでした。
タオルの価格がある程度安くて、速乾性と吸水性がほしいとなったらkazeタオルは候補に入れておくべきタオルです。
「kaze」をさらに1年使用しました(2020年1月更新)
「kaze」を1年半使用し、100回程度のお洗濯をした状態をお伝えします。
「5か月間使用した」状態のときから比べると、ごわごわが増したと感じます。触れて痛いような硬さにはなっていないのはさすがに今治タオルですね。
ただ、ボリュームもなくなってきており、気持ちよいタオルを使い続けたい人にとっては寿命を迎えているといっていい状態。
今治タオル「kaze」の寿命は半年~1年といえます。
比較的薄手のタオルなので、乾きも速くて使い勝手は良いタオル。色味が良かったのか、黒ずみのような汚れもありません。価格からみるととてもコスパが良いタオルだと思います。
2ヶ月と5ヶ月で同じタオルなのに色が違って見えるのは撮影条件が変わったためです。実際のタオルの「くるみ色」は5ヶ月時点のレビューの写真の色がかなり近いです。参考にして下さい。
さいごに
【誰に贈っても満足してもらえる、タオルらしいタオル】
kazeシリーズは個人として使うのであればタオルとして優等生。クセがなくてどんな人にも好感を持たれるタオルということです。世代や性別を問わず、さまざまな人に使いやすいという特長を生かしてたくさんの方に贈るには適しているギフトになります。
色も藍、水色、包み色など穏やかなものが多く、どんなインテリアのお家にもしっくりとなじむ無地のkazeシリーズはどなたに贈っても喜ばれるでしょう。
吸水性と速乾性、価格とバランスの良いコストパフォーマンスを気にする方は是非試してみてください。
※紹介した当時のkazeは販売終了
※現在はkaze2(スリムバスタオル)に変更されています。