タオルをおしぼりにして「おもてなし」
家に大切なお客様を招いたら、誰しも心地よく過ごして欲しいもの。おもてなしとして喜んでもらうためにタオルは非常に役立ちます。
おいしいお料理やお酒はもちろんですが、まずは、日本のステキな文化「おしぼり」でおもてなししてみるのはどうでしょう。
お客様に紙おしぼりでは味気ないですし「ゴハンの前に手を洗ってきて」というわけにもいきません。夏はさっぱりと冷たいおしぼりで、冬はほかほかの温かいおしぼりで、たのしい時間のはじまりを演出してみるのもいいですね。
家にあるタオルならどんなものがおしぼりに向いているのか、また、これから買うならどんな物を購入すべきか。おもてなしの「おしぼり」について考えてみました。
おしぼりにするタオルの選び方
タオルがおしぼりになると言うことがイメージできない方のために、お薦めのタオルのえらび方を紹介します。
タオルの推奨サイズ
日本料理屋さんや居酒屋などで出されるおしぼりタオルは、縦が28~29cm、横が40~42cmで、20番手の単糸で織られた綿100%の薄手のものが一般的です。
ウェットユースと呼ばれる濡らして使うことを想定されたタオルが使われます。
最近では、ホテルのレストランなどでもおしぼりが出されるようになりましたが、こちらは30番手双糸のちょっと厚手の綿100%ものが多いです。サイズは正方形に近く縦30~34cm、横31~35cmといったサイズで、ウォッシュタオルやハンドタオルと呼ばれるサイズになります。
家にはおしぼり専用のウェットユースのタオルなんてないですよね。
そんなときには用意がない場合にはハンカチサイズのハンドタオルがおしぼりには向いています。
タオルの色や柄はどんなものを選ぶ?
お店で出されるおしぼりは清潔の証として真っ白なものが多いですが、家で出すなら白である必要はありませんよね。できればさわり心地が上質なハンカチタオルで、汚しても気がねがないように、あえて色柄があるものを選ぶと良いでしょう。
季節に合った色や柄をえらぶのもステキです。新緑の季節にはグリーン系、花の季節は花模様、夏ならば涼やかに寒色や水玉のものを、冬は温かみのある暖色系で。
同じ色柄のものを、人数分そろえられなくても巻き方やおしぼりの出し方を工夫すれば、統一感を出すことができますよ。
おしぼりタオルの作り方
タオルの準備について
おしぼりにつかうタオルが決まったら、まずはお洗濯。おもてなし飲食店ではないのでお店ほど滅菌などに気をつかわなくても良いでしょう。
柔軟剤は入れずお洗濯することをオススメします。乾いたときにふわふわにする効果のある柔軟剤は水分をふくむと香りをつよく放つものも多いのです。タオルを濡らしておしぼりにするなら、柔軟剤はつかわない方が清潔に使うことができます。
干すときに大きな汚れやほつれがないかをチェックしておくと安心です。
おしぼりを作る方法1(ぬらす&しぼる編)
お客様がくる当日におしぼりをぬらして準備にはいります。安全・安心の日本の水道水でぬらせばOKですが、ここでひと手間かけるのも有りです。アロマテラピーなどにつかうエッセンシャルオイルがあれば、大き目の容器に水をくんでオイルを1滴たらして香りをプラス。
すっきりとしたミントやレモングラスの香りはさっぱりとしてオススメです。リラックス効果のあるラベンダーや、抗菌作用のあるティートゥリーも香りは良いです。ただし、オイルを使う方法は肌の弱い方や妊婦さん、お子さんには向かないオイルもあるのでお客様の顔ぶれで使うかどうかは判断しましょう。
濡らしたらタオルをしぼります。かためにしっかり絞ります。硬さはお店のおしぼりをイメージしましょう。比較的パイルのザラザラを感じるくらいの方が心地よいです。
おしぼりを作る方法2(巻く編)
しぼったタオルを巻いていきますが、このとき、お弁当のおにぎりをにぎるときのようにラップをつかうと衛生的。出来上がったおしぼりを1つずつラップにくるんでおけば、雑菌も繁殖しにくく水分もとばず保管しやすいのです。冷蔵庫で保管して冷たいおしぼりで出すのも良いですし、寒い日はラップのままレンジで30秒ほどチンして温かいおしぼりもつくることが簡単です。
巻き方は、普通に長方形に半分におってくるくる巻くのもよいですが、サイズや柄が少しずつちがうときには、巻き上がりの大きさをそろえてあげると統一感がでます。ちょっと工夫した巻き方をご紹介しましょう。
標準型のタオルおしぼりの巻き方
一辺の幅を決めて両側のヘムの部分を中心に向かっておりこみます。幅をそろえてから巻いてみましょう。
色柄がちがってもおしぼりの長さがそろっているので並べると統一感も出てかわいいです。
柄タオルで綺麗な斜め巻き
対角線の角と角が向き合うようにおりこんで、残った角から巻いていくと、ななめに柄が出るのでストライプやチェックのタオルは柄を生かしたオシャレなおしぼりになります。
おりこむ幅を調整すれば巻き方①と同じように長さのそろったおしぼりにもなります。
ここで使用したタオルはツートンカラーのタオル。今治のOLSIAのドゥコロールを使いました。
このタオルはバンブーレーヨンを使っているので濡らしても発色が良く、サラッとした感触なのでウェットユースとしてもオススメです。
分厚いタオルのおしぼりの巻き方
厚手のタオルは一辺を三分の一にたたんでから巻くとコロンとしたおしぼりの出来上がり。
厚くて巻けないときはもう一辺も三つ折りします。切り分けたロールケーキや大福といったお菓子のような見た目になります。
お客様におしぼりを出すときの工夫
では、おしぼりをお客様に出しましょう。おしぼりをだすときは「おしぼり置き」をつかうのが一般的。しかし、最近はご家庭におしぼり置きがないということも多いですね。そこで、おしぼり置きの代用品や、おしぼり置きが無くてもできる工夫をご紹介します。
ガラスのコップに可愛く立てる
巻き方①②のような細長いおしぼりは、ラップを外してガラスのコップに立てましょう。
お1人ずつにお渡しできるので特別感がでて可愛らしいテーブルコーディネートができます。
小皿・茶托に置く
巻き方③はラップを外して、小皿や茶托におくのにちょうど良い大きさです。
大きめの容器に1つにまとめる
小皿もコップも数がそろわないときには、キレイなトレイ・お盆や大皿、かごなどに、ラップを外して、まとめて盛りこんでテーブルに置いておくのもオシャレ。
多めにおしぼりをつくっておけば、食事前だけではなく食事中に手が汚れたときにも利用できるので、お客様への気づかいにもなりますね。
ラップでそのまま
ランチョンマットに直接おしぼりをのせたいときには、ラップしたまま出す方法も。ラップしたおしぼりにリボンをあしらったり、キャンディのようにつつんで両端をリボンで結んだりするのもステキです。
ラップするときに、レモンの輪切りやミントの葉をワンポントで一緒につつんでおけば、清潔感を演出できる上にラップを外したときに自然の良い香りが楽しめます。
おしぼり用のタオルにオススメのウォッシュタオル紹介
せっかく家でおしぼりを出すなら、来客に合わせておしぼりに向いているタオルを買って準備しようという方のために、おもてなしでつかったあとにも普段づかいもできる綿100%のタオルをご紹介しましょう。
ecomoco・ふわふわハンドタオル
今治タオルのecomocoタオル。見た目と肌ざわりが楽しいふわふわのハンドタオルでおしぼりを作れば、柔らかいさわり心地になります。
毛足の長いタオルは濡れるとパイルが倒れてしまいますので、
サイズ: 34×35cm
価格:550円(税込)
今治タオル「Waffle」ウォッシュタオル
ワッフル織りで汚れがよくとれるおしぼりになります。デザインが素敵なので外でも浸かったことのない新しいおしぼり体験でおもてなしできます。
サイズ: 35×35cm
価格:660円(税込)
isso ecco「クローシェ」ハンドタオル
今治タオルisso ecco(イッソ エッコ)のクローシェは落ち着いた大人の女性に喜ばれるハンドタオルです。もしお客様がお花好きであれば、美しい花柄のおしぼりは喜んでいただけるのではないでしょうか。
サイズ:33×35cm
価格:1,240円(税込)
泉州タオル「ドロップス」
泉州タオルの泉州透かし織をつかった「ドロップス」というストライプのハンドタオルです。デコボコした感触で拭いた感覚が得られやすいおしぼりにぴったりのタオルです。
サイズ:34×36cm
価格:660円(税込)
moussepuff ミニテリー【西川×今治タオル】
moussepuff(ムースパフ)のミニテリーは、南欧風の鮮やかなストライプがオシャレなリバーシブルタオル。ミニタオルは巻く方向によってストライブの色や幅が変わって可愛いおしぼりになります。
寝具の大手メーカー「西川」が独自製法でつくった糸「パフィールコットン」を今治の伝統技術で織りあげています。洗濯を繰り返してもへたりにくいので、ウェットユースにも向いています。
サイズ:25cm×25cm
価格:770円 (税込)
GRAPHIC LINE(グラフィックライン)#03 【藤高】
「グラフィックライン#03」は、小さな1枚のタオルの中に「藤高」のさまざまな技術が詰め込まれたカッコいい今治タオルで、プチギフトに良いでしょう。
2色を撚り合わせた杢糸で織った細いラインだけにシャーリング加工をほどこしています。柄の凹凸が濡らすとちがった風合いになり、乾いたままつかってもおしぼりにしても楽しいタオルです。
サイズ:25cm×25cm
価格:1,650円 (税込)
ラヴィー【七福タオル】
「ラヴィ―」は、可愛い色づかいに定評のある「七福タオル」が、12色の色糸をつかってつくり上げたドット&ジグザグ・シャーリング&パイルが楽しめるデザイン性の高い今治タオル。
無撚糸なのでふんわりとやわらかく、密度高く織られているのでおしぼりにしてもパイルが倒れにくいのも特徴。ヘムやミミまでカラフルで開いたときの驚きもあります。
サイズ:34cm×35cm
価格:770円 (税込)
%(パーセント)BLOCK(ブロック)【グローブ・デポ×今治タオル】
バイカラーのタオルはおしぼりにするのに最適です。「ブロック」は、手袋屋さんが今治タオルとコラボしてGOOD DESIGN賞を受賞した個性的なバイカラータオル。
「%(パーセント)」は2つの色の面積を「割合」で表現しているブランドで、色の配置が面白くで巻き方や折り方によって表情が変わります。ウガンダ産のオーガニックコットンをつかっていて上質な肌ざわりです。
サイズ:25cm×25cm
価格:700円 (税込)
MARIMEKKO(マリメッコ)ミニタオル 【MARIMEKKO】
フィンランドで1951年に創業したライフスタイルブランド「マリメッコ」。ハンドタオルは、大胆なデザインとオシャレな色つかいで世界的に人気があります。
大きな花をあしらった柄は、おしぼりを広げたときに華やかさが感じられますね。北欧インテリアでそろえられたお家なら、おもてなしに北欧デザインのおしぼりが向いています。
サイズ:30cm×30cm
価格:1,100円 (税込)
ハーフカットタオル【ファイバーアートステューディオ】
「ファイバーアートステューディオ」は「永遠の定番」をつくることを目指して立ち上げられた新しいブランド。
「ハーフカットタオル(ミニハンカチ)」は、パイルのループを少し残してカットする珍しい「セミシャーリング」という加工をほどこしています。パイルのカットの仕方でワッフルのようなさわり心地を表現していて、フワフワとサラサラを同時に楽しめる不思議なタオルです。
サイズ:25cm×25cm
価格:605円 (税込)
BRERA(ブレラ)【コンテックス】
濡れてもさらっとしたつかい心地のワッフルタオルは、おしぼり向きです。「コンテックス」の「ブレラ」はざっくりとした目が粗めのワッフル織りが魅力。
パイルタオルよりもしっかりとした拭きごこちで、汚れも良くとれるので、おもてなしだけでなく、外遊びから帰ったお子さん用や食事中につかうおしぼりとしてつかうのも良いですね。
サイズ:36cm×36cm
価格:880円 (税込)
価格ならプロ仕様のおしぼりタオル・6枚セット
家でも外で使われるようなおしぼりが良いという場合には安くて便利な6枚入りのシンプルなタイプもおすすめ。厚みがあるので安心感はあります。
サイズ:30×31cm
価格(5枚セット):598円 (税込)
まとめ
布のおしぼりの歴史は古く「古事記」のころだと言われています。せっかく受けつがれてきたおもてなしの文化ですから守っていきたいですよね。紙おしぼりも便利ですがゴミが増えますし、エコの観点からも布おしぼりは見なおされているようです。
大切なお客様をまねいたら、「おしぼり」のおもてなしを実践してみましょう。きっとこれまでにない使い心地の良いタオルでのおしぼりで、お客様に驚きと感動をお渡しすることができますよ。