新品のタオルを使う時って、とても楽しみですよね。
ふんわりしたタオルで、体を拭くと幸せな気分になれます。でも、その時にタオルがぽろぽろしてきて困った経験ってありませんか?
今日は、「新品なのにどうしてぽろぽろ?」について解説していきます。
この記事でわかること
- タオルがぽろぽろしてしまうのはなぜ?
- タオルがぽろぽろしないために
- ぽろぽろしてくる時のNG行動
タオルがぽろぽろするのはなぜ?
タオルは綿の繊維を束ねたものを糸を織ることで作られています。
綿花の綿毛をひねることで綿糸まずつくり、その後タオルの表面にパイルと呼ばれるループを形成されます。
ループは吸水力が高くふんわり感じさせるために重要なポイント。製造時に、パイルを強いテンションで織ってしまうと、タオルの肌触りが固くなってしまいます。
そこで、少し余裕をもって柔らかく織っているので、何らかの原因で糸から繊維がほつれてしまうと、ホコリのようなものがぽろぽろが発生してしまうのです。
タオルのぽろぽろの原因は摩擦
どこでぽろぽろした感触を味わうかというと、おそらく身体を拭くときでしょう。
タオルをこすりつけるように拭くと、摩擦によって毛羽落ちともよばれるタオルのぽろぽろが起こりやすくなります。
摩擦が発生する状況を考えるとポロポロしやすい場所は理解できるでしょう。
身体を拭く以外では、洗濯機や乾燥機をまわすことで、他の衣類やタオルなどと摩擦が起こります。
特に選択の際に、節水のために水の量を減らしてしまっていると、より摩擦が加わりやすくなってしまうので、ぽろぽろの発生率も高くなってしまうので注意。
ドラム式だと節水タイプが多いので、自動モードでも最初から水量を抑えて洗ってしまいます。摩擦を活用して洗うという仕組みのものが多く、ぽろぽろは発生してしやすいとされています。
柔軟剤は滑って糸がほどけるので注意
また、柔軟剤も注意しなければいけません。柔軟剤は、名前からもタオルをふんわりしてくれそうですがこれは間違いです。
柔軟剤の主成分である界面活性剤は、繊維の表面を滑らかにしすぎてしまいぽろぽろの毛羽落ちを促進させてしまうのです。
特に新しいタオルでは柔軟剤は使ってはいけません。
その方がふんわりが維持できますよ。
タオルのぽろぽろが減るのは何回お洗濯?
ぽろぽろの毛羽落ちの発生は、おろしたてのタオルで発生する確率が高いです。
一般的な品質のタオルであれば、2~3回まで発生することがあります。
その理由は、タオルの染色を行った際に、毛羽が残ってしまっていてこれが少しずつ出てきてしまうから。
一度水を通すことで、新品のぽろぽろは抑えることができます。ただし、残っている毛羽が多かったり、使われているコットン原料が低品質の場合には、繰り返しぽろぽろが出てきてしまう可能性があります。
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タオルから「ぽろぽろ」させないための対策
気になるタオルの毛羽落ち、ぽろぽろは何とかして防げないのでしょうか?
ある程度は出てきてしまうものなのですが、繊維へのダメージを減らすように取り扱いするだけで、軽減させることはできます。
ネットに入れて洗濯する
タオルを洗濯する際に、洗濯ネットに入れて洗うことで、他の衣類やタオルとの摩擦を減らすことが可能です。
1枚1枚ネットに入れるのは大変という人も、お気に入りのタオルだけでも洗濯ネットに入れて洗濯してください。
水の量を増やす
洗濯の際の水の量を増やすことで、タオルへの摩擦を軽減できます。すすぎもドライモードでゆっくりすすぐようにすれば、摩擦が減るのでタオルの質感も維持されるでしょう。
柔軟剤は古くなってきてから
新品のタオルでは柔軟剤NGは前述の通り。
ただ、長く使ってタオルがやや硬くなってきたなと感じたら、柔軟剤を入れて洗濯しましょう。
使う頻度は7回~10回に1回くらいまでとしましょう。
この時でも柔軟剤の入れすぎはNG。柔軟成分が糸の中に残ったりと、衛生的ではありません。
干すときにパタパタする
タオルを干すときは、タオルの縦の端っこ部分を両手で持って、パンパンと振りパイル部分をほぐしてあげましょう。
さらに、ピンっとのばすようにして干してあげると、均等にしっかり乾かすことができます。これによって摩擦も減らしぽろぽろも出にくくなります。
ぽろぽろしてくる時のNG行動は?
タオルからのぽろぽろ毛羽落ちが止まらないというときに、可能性のあるNG行動についてお話します。
柔軟剤入りの洗剤を使っている
タオルに柔軟剤がNGだから、使わずにいる場合でも毛羽落ちが止まらない時には、使っている洗濯洗剤の成分を良く見てください。
最近は衣類が洗うだけで柔らかく仕上がるように、洗濯洗剤に柔軟剤が入っているものも多いです。
タオルを長持ちさせるためには、柔軟剤フリーの洗剤を選ぶことが大切です。
品質の悪いタオル
ぽろぽろしてしまいやすいタオルと、そうでないタオルはやはり存在します。
単純に安いタオルは、原料のコットン繊維が短く糸から抜け出やすいという特徴があります。糸が抜け始めるとどんどん抜けやすくなるので、毛羽落ちが止まらないという理由です。
使い心地に直結する原料ですので、数百円で購入できる安すぎるものは避けた方がストレスは少なくて済むでしょう。
柔らかすぎるタオルを選んでいる
ふわふわ感の強いタオルは傾向として、毛羽落ちが多くなります。
最近は無撚糸タオルがいろいろなメーカーから出ていますが、耐久性は低いものと知っておく必要があります。
特に短繊維で無撚糸というものも中にはありますので注意。これに関しては今治タオルなど規格を通っている確かなものを選んだほうが間違いなく失敗が少ないです。
他にも起毛加工されているものは、あえて糸から繊維を出す処理なのでぽろぽろは増えます。気になる方は避けたほうが良いかも。
洗濯を一気にやってしまう
洗濯物の量が多いご家庭だと、できるだけ早く洗濯を終わらせるために、洗濯機にパンパンに入れて洗濯することもあるでしょう。
洗濯をまとめてやってしまうと、衣類やタオルの摩擦が起こりやすくなります。
節水や節電のことを考えると、どうしてもまとめてやってしまいたくなるのも理解できますが、適切な量は守ってお洗濯しましょう。
まとめ
タオルがぽろぽろしてしまう原因と、ぽろぽろしないための方法についてご紹介しました。
いつまでもふわふわのタオルを使いたいという人は、おろしたてのタオルから正しい方法で取り扱いしてあげましょう。
正しくお手入れすれば、長く良い状態で使うことができますよ。