タオルをネット通販で購入するとき、さわり心地が自分の好みなのか実際に手に取ることができないので難しいところ。
タオルを数多く試していると、タオルの特徴はヘム・ミミと呼ばれる端の部分である程度判断できることが見えてきました。
タオルの特徴は端(ヘム・ミミ)に表れる
タオルの設計は、コットンの質、糸の撚り、パイルの長さ、密度などで行われます。ただ、タオル端のヘムやミミもデザイン段階でこだわりを持って考えられるポイントとなります。
メーカーの説明ではわかりにくかったり、口コミを確認しても高評価と低評価がまったく違って選びにくくなってしまったときに大いに役立ちます。
ネット通販のタオルの写真で確認するときに注意してみてください。
ヘム(タオルの短い辺)で判断できる特徴
タオルのバスタオルやフェイスタオルは長方形ですが、その短い辺は大抵の場合はヘムと呼ばれる場所となります。
タオルを織り上げるときの出来あがる方向と垂直の辺のことです。
生地が折りたたまれて縫製されていて、メインのパイル部分よりも厚くなっている場所のことを指します。この部分の種類と特徴をあげていきます。
朱子織り(プレーン)
朱子(しゅす)織りはサテン織りとも呼ばれる織り方。縦糸と横糸の交差が少なくなるように、さらに交差するポイントが隣り合わないようにして作られます。
この織り方は、表面が滑らかで光沢がよくなります。
柔らかな肌触りと高級感が表現できるので、糸もしくは材料のコットンが上質なことが多いのがこのタイプ。触り心地が滑らかなタオルになるので、ギフト対応も可能なレベルとなるでしょう。
朱子織り(文字あり)
基本的にはプレーンタイプの朱子織りと似ていますが、文字なしと比較するとギフト用感が強くなります。
ブランドであることをアピールする効果が高いため、贈り物用途として使いやすいということです。
素材については、上質なものを使っているかもしれませんがこだわりとしては朱子織りプレーンの方が上。偏見ですが、素材に自信があればデザインはシンプルになっていくと思うのですよね。
ヘムが短い
折り返し部分は生地が重なっている分だけ、お水を吸収する量が多くなります。
そのためタオル全体の中でもっとも乾きにくい場所になっているのです。
ヘムが短いということは、乾きやすいということ。
速乾タオルなど自宅で使いやすいタオルであることが多くなります。
ヘムの部分に刺繍
ヘムの部分に色糸を使って幾何学模様などの刺繍がされているものは、置いておくだけで可愛らしい特徴的なタオルが多いです。
タオルの基本機能ではない部分にもこだわりがある方ということで、メインは女性向けと考えてよいでしょう。
フワフワ感触で肌触りが柔らかい可能性が高いです。無撚糸のタオルの場合には、お洗濯で傷みやすいなどややデリケートな面もあります。
ヘムまでパイル生地
タオルの端部までパイルが続いているタイプです。
タオルのパイルその物が全体に広がっているので、拭き心地はもっとも良いです。
フワフワ感が増すため、ギフトとして使うと高級感を感じさせる一枚となるでしょう。
ボリュームがある、あるいは使われているコットンがブランド綿となると品質重視のタオルと判断できます。
ヘムはその他の部分と比較すると、最低でも2倍のお水を吸収するため、乾きやすさという点では他のものに劣ります。贅沢さに振り切っているタイプがこれです。
ミミ(タオルの長い辺)で判断できる特徴
タオルのバスタオルやフェイスタオルで長い辺にくることが多いのがミミと呼ばれる端っこの部位。
ヘムほどのバリエーションはありませんが、ここもタオルの特徴を予測するのに使えるポイントです。
かがり縫い処理がされている
普通のタオルにかがり縫いで短部を処理することで、見た目に柔らかい仕上がりになることが多いです。
ひと手間加わっているものですので、タオル品質は高い証拠となります。
触り心地は柔らかくさらっと滑らかなものになります。
ミミまでパイル生地
折り返して縫う必要があるため、かなりボリューム感があります。
肌に触れたときの空気感は最高レベル。
ギフト向きですし、自分へのご褒美として見つけたら試してみるとよいでしょう。(このタイプはほとんど見かけません。ホテルスタイルなどと説明されているものから探すのが良いかも。)
まとめ
今回の記事は、私の独断と偏見で感じている傾向をまとめてみました。
タオルメーカーも使う方の満足度が上がるように、細部にわたって細やかな設計をしてくれているもの。実際に手に取った感触から、きっと遠からずという特徴をまとめられているのではと思います。
実際に買って大きく印象が違ったという場合にはご容赦くださいね。