タオルの使い心地は、織り方や素材で大きく変わります。
素材が違うのですから取り扱い方も違ってきます。今回はタオルと洗濯洗剤の相性や漂白剤を使っても良いのかについてお答えしていきます。
タオルの材質と相性のいい洗剤
タオルでよく使われる繊維と相性のいい洗剤についてまとめます。
綿(コットン)
コットンは、良質なタオルのなかで最も多く使われている繊維です。天然素材でやわらかく、丈夫であるというのがそのポイント。
コットンのタオルに使うべき洗剤は、弱アルカリ性の洗剤です。
肌に直接触れるものということで、皮脂よごれを効果的に洗い流すことができます。
また、衣類用の漂白剤も問題なくつかえますので、除菌や漂白をしやすいというメリットもあります。
麻(リネン)
吸湿性が高く、熱に強いという特徴がある繊維です。タオルにすると涼しい感触でガーゼタオルなどにぴったり。
しわになりやすく、縮みが起こりやすいということを考慮する必要があります。
洗濯洗剤は、弱アルカリ性のものでOK。漂白剤の使用も問題ありませんが、色落ちはしやすい素材なので色のくすみには注意しましょう。
絹(シルク)
タオルとして一般的ではないものの、高級タオルのいくつかにはさわり心地と光沢のために糸に入れられているものもあります。
絹の糸の特徴として、摩擦に弱い、色落ちしやすいなどのタオルとしてのデメリットはあるのも事実。
また、お洗濯洗剤も中性洗剤推奨です。弱アルカリ性の洗剤でも色が黄色っぽくなったりとやや劣化を引き起こすので注意しましょう。
漂白剤も液体の酸素系でアルカリ性にならないようにしなければなりません。
レーヨン
吸湿性が良く、肌触りがしっとりとしているのが特徴のレーヨン。
水にぬれると強度が下がるのでその点だけ注意。
レーヨンのみというタオルはありませんが、マイクロファイバーの中にポリエステルと合わせて使用されることがあります。
洗剤はコットンと同様に弱アルカリ性でOK。漂白剤も自由に使えます。
ポリエステル
ポリエステルはマイクロファイバーに使用されているので、タオル素材としては近年一般的になっています。
中程度の吸水性と摩擦に強いなどの特徴があります。静電気が発生しやすいため、肌触りはやや重たいのが難点。
また、速乾性の高いコットンのタオルのベース部分に使われていることもあります。しっかりとタオルのタグをみて使われている素材を確認しましょう。
洗濯はコットンと同様で、弱アルカリ性が適しています。また、漂白剤も自由に選べます。
ポリウレタン
伸縮性があり、ゴムのように感じられるタオルに一部使われていることのある素材です。
強い酸性やアルカリ性には弱く、使用すると糸が劣化して伸縮性能が下がる可能性があります。
弱アルカリ性の洗剤でも大丈夫ですが、中性洗剤を推奨します。また漂白剤は塩素系漂白剤はNG。液体の酸素系漂白剤を使用しましょう。
まとめ
今回はタオルに使われることが多い繊維の材質とおすすめの洗剤のタイプを紹介しました。
このようにしてみてもやはりコットンは優秀ですね。次点でポリエステルでしょうか。
さわり心地や臭いにくさなど含めて綿100%を選ぶメリットは大きいと再認識できました。是非上質なタオルを入手したら、長持ちさせるために正しいお洗濯方法を選びましょう。