タオルケットは夏に便利な寝具で、愛用している方がたくさんいます。しかし毎日使っていると汗が染み込み、汚れや臭いが気になってしまいますよね。大抵のタオルケットは自宅の洗濯機で洗えるので、ぜひとも定期的に洗って清潔さを保ちたいものです。
ですが、タオルケットの洗い方にはいくつかのポイントがあり、正しく洗濯しないと生地が劣化したり、すすぎが足りなくて洗剤が残っていると肌トラブルを引き起こすおそれがあります。そこで今回は、タオルケットを自宅の洗濯機で洗う手順や干し方について解説します。
タオルケットを洗濯機で洗う手順
①洗濯表示を確認する
タオルケットの裏面には、衣類と同じく洗濯表示が付いています。なので、洗濯する前にこの洗濯表示を必ず確認しましょう。洗濯表示には「新表記」と「旧表記」の2種類があります。
新表記
引用:消費者庁
選択の新表記では、洗濯桶のマークが描かれている場合は、自宅の洗濯機で洗濯できます。また、洗濯桶の中に書かれている数字は、洗濯機で洗える水の限界温度です。たとえば、「60」と書かれている場合は、60℃以下のお湯で洗濯することができます。
また、洗濯桶の下に横線が引いている場合があります。この場合は、弱い力で洗わないといけません。ただ、横線が1本だけなら通常モードで洗濯しても実は問題ありません。横先が2本の場合は、洗濯機の「優しく洗うコース」で洗うようにしてください。
また、洗濯桶に手が差し込まれているマークが付いている場合は、洗濯機では洗えませんので手洗いしましょう。手洗いの場合は水温が記載されていませんが、40℃を限度としてください。また、洗濯桶に×印が付いている場合は、自宅で洗濯不可です。クリーニングに出しましょう。
旧表記
旧表記の場合は、洗濯桶ではなく洗濯機のマーク(長方形)が記載されています。このマークが記載されていれば、洗濯機で洗えます。
洗濯機のマークに数字が記載されていますが、それは新表記と同じく洗える水の限界温度です。また、「弱」のマークがある場合は、洗濯機の「優しく洗うコース」で洗うようにしましょう。
洗濯機ではなく洗濯桶+手洗いのマークがある場合は、洗濯機でお洗濯することが出来ません。手洗いしましょう。また、洗濯桶に×印が付いている場合は、家庭での洗濯が禁止。この場合にはクリーニング店に持っていくようにしましょう。
②汚れが気になる部分があれば手洗いしておく
洗濯表示を確認したら洗濯機に・・・と早まりたい気持ちもわかりますが、その前にやっておいて欲しいことがあります。それは、汚れが気になる部分を手洗いすることです。
特にタオルケットの端には汚れが染み付いている事が多いので、軽く揉み洗いします。そうするとことで洗濯機にかけた時に色落ちや色移りを防ぐことができますし、汚れをキレイに落とすことが可能です。もし気になる汚れがない場合は、この工程は無視してもらってかまいません。
③畳む
洗濯表示を確認して、汚れの気になる部分を手洗いしたら、そのまま洗濯機に放り込めばOK。ですがここでひと手間加えることで綺麗に洗うことができるようになります。その方法とは、
畳んでから洗濯機に入れる
畳んだタオルケットを洗濯機に入れることで生地が傷みにくく、さらに綺麗に洗えます。面倒かもしれませんが、タオルケットを長く大事に使いたい方は、ぜひ畳んでお洗濯しておきましょう。
畳み方は簡単です。まずタオルケットを広げた状態で床に敷き、縦半分に折ります。そして、横半分に折り、さらに横半分に折ります。これでも長いと感じる場合は、さらに横半分に折ってください。
④洗濯機で洗濯する
いよいよ洗濯機に入れて洗いますが、そのまま入れるのではなく洗濯ネットに入れて洗いましょう。そのまま洗濯機に入れてしまうと、糸くずがたくさん出たり汚れが十分落ちなかったりしますから。
洗濯機に入れたら、洗濯表示に従ってコースを選びます。洗濯表示に「横線」や「弱」のマークが記載されていなければ、標準コースや毛布コースで大丈夫です。
もし「横線」や「弱」のマークが記載されていれば強い力で洗えませんので、優しく洗うコースやドライコースを選びましょう。また、洗剤は生地に優しい中性洗剤をおすすめします。
タオルケットの干し方
タオルケットを洗う際は、洗濯方法だけでなく干し方にも注意しましょう。タオルケットを干す時のおすすめの干し方は、M字干しまたはA字干しです。
タオルケットのM字干し
M字干しとは、タオルケットを干した時にM字になるように干す方法です。M字干しのやり方は非常に簡単、準備するものは物干し竿2本だけです。物干し竿2本を間隔をあけて平行に並べ、その上からタオルケットをかけるだけ。こうすると、真ん中が沈んで「M字」のような見た目になります。この方法では織り目が付きにくく空気が通りやすくなるので、非常に乾きやすいです。
タオルケットのA字干し
A字干しは、物干し竿にハンガーを2、3本かけ、その上から(物干し竿の上から)タオルケットをかぶせます。すると「A字」のような見た目になります。こちらもM干しと同様、空気の通りが良くなるため早く乾きます。物干し竿が1本しかない場合やベランダが狭いご家庭では、A字干しの方が干しやすいと思います。
タオルケットの部屋干し
なお部屋干しする際は、ハンガーラックにハンガーを2、3本かけ、その上からタオルケットをかけます。先ほど紹介したA字干しと同じような干し方です。ハンガーをかけることで空気の通りが良くなり、乾きが早くなります。部屋干しの時間を短縮したい場合には、扇風機を当てて空気を循環させましょう。ただし、雨の日など湿ったひはタオルケットは乾きにくいので注意です。
タオルケットの洗濯に関するよくある質問
どれくらいの頻度で洗えばいいの?
タオルケットを洗う頻度は、2週間に1回程度がおすすめです。タオルケットは汗を吸収しやすいので、雑菌や臭いがこびりついています。ただ、洗濯物としてはサイズが大きいので、頻繁に洗うとなると大変です。そのため、2週間に1回程度が清潔さを保つことを考えればベストだと思います。
もし汚れが気になる場合や洗濯するのに余裕があるなら、1週間に1度でも良いですが、洗い過ぎると生地が傷んでしまうので、その点は注意してください。
洗う時に柔軟剤は入れてもいいの?
柔軟剤を入れてもいいですが、大量に入れたり毎回柔軟剤を入れて洗うのはおすすめできません。柔軟剤は臭いを落としたり生地を柔らかくするのに最適なのですが、頻繁に使いすぎるとタオルケットの吸収性を下げてしまいます。
吸収性が下がると汗を吸わなくなり、タオルケット本来の役割を果たせません。そのため、柔軟剤を入れて洗うのは臭いが気になる時だけや月に1回だけにするなど、使いすぎないように調節してください。
洗濯機に入らないときはどうすればいい?
タオルケットのサイズが大きかったり、自宅の洗濯機が小さかったりなどの理由で、タオルケットが洗濯機に入らないことがあるかと思います。そんな時は洗濯機で洗うのは諦めて、足踏み洗いをしましょう。
足踏み洗いのやり方は、お風呂の浴槽に畳んだタオルケットを入れ、その上から水と洗剤を入れます。水の量はタオルケットがつかる程度で良いです。お水のようよりもしっかりと揉むことができることを重要視してください。お水に浸したら足でタオルケットをまんべんなく踏んでいきます。
水が汚れたら、新しい水に変えて再び足で踏んでいきます。水を2、3回取り替えたらすすいで完了です。
ただし、足踏み洗いは、結構手間と時間のかかる洗い方。面倒な方は思い切ってクリーニングに出すことをおすすめします。