白雪ふきんの垣谷繊維とは?
「白雪ふきん」として知られる工房「垣谷繊維」は、奈良時代から織物を行っている非常に歴史のあるメーカー。奈良から続く古来の織物技術を使って、蚊帳(かや)の製造法を受け継いでいる、奈良の薄織物を作ってくれています。
東大寺御用達として、大仏さまの身を拭う儀式には、毎年ふきんが奉納されているということで品質は確かなもの。
綿、麻、レーヨンをつかった目のあらい平織りの蚊帳生地は、衣類の布にはない汚れ落ちと軽やかさをもっています。現在の会社の代表のお祖母さんにあたる方が、蚊帳の端切れをいくえにも重ねて縫製し、ふきんとしてつかったことからはじまった「白雪ふきん」は、時代とともにさまざまな色柄や形をくわえ、最新の技術もとりいれながらふきんの枠をとびこえて進化をつづけています。
今回は白雪ふきんをつくる垣谷繊維の代表的なアイテムとそれを発展させたタオルについて紹介します。
蚊帳(かや)とは
蚊帳とは、蚊などの害虫から人などを守るための網目状の織物でできたもの。網目は粗く虫は通さずに風を通すくらいに設計されて虫の多い夏に使われる道具。フックで吊るすようにして用い、多くは就寝時に使用される。
白雪ふきんの人気アイテム紹介
白雪ふきんのシリーズにはレーヨンや麻など、綿以外の素材もブレンドして特徴のある生地に仕上げてくれています。例えば、湯上りたおるには麻が入っているのですが、これはレーヨンの耐久性の低さ(弱さ)をカバーするために入れられています。一方で白雪友禅ふきんは消耗品として使い心地重視、湯上りタオルは長めに愛用してもらえるようという意図が感じられますね。
白雪友禅ふきん
画像:白雪ふきん公式HP
「白雪ふきん」の雪のように白い生地をキャンバスにみたてて、さまざまな色柄を「友禅染」の技術で描きだしたのが「白雪友禅ふきん」です。
綿15%・レーヨン85%という配合
日常でもっとも使い勝手のよいバランスで素材をえらび、台所で衛生的に使い続けられるように考えられています。これによって、白雪友禅ふきんは塩素系漂白にも耐えるふきんです。
手元に届くときには鹿児島産のさつま芋澱粉でノリづけされていて、あえてノリを落とさずに張りと色柄を生かしてランチョンマットとして食卓に置くという活用法も人気です。蚊帳生地ならでは汚れ落ちと乾きの良さにくわえ、天然素材から生まれたレーヨンのやわらかさと防臭効果で扱いやすく、何枚もほしくなる。えらぶのも楽しい多彩な色柄をセットで販売しているショップも多いので、自宅用にたくさん買って、お友達におすそ分けしても喜ばれるでしょう。
白雪スクワランうるおいたおる
画像:白雪ふきん公式HP
「白雪スクワランうるおいたおる」は、木材を原料として合成された繊維「レーヨン」100%でつくられたふわふわタオルです。
Lサイズは通常のバスタオルより少し小さめ、レギュラーサイズはバスタオルの半分くらいの大きさですが、綿よりも高い吸水性をもつレーヨンなので、小さくても充分に水分を吸いとります。モコッとした独特の形状は「意匠登録第 1176065号」として登録。
肌や髪を乾燥から守る、天然のスクワランオイルが配合されていてしっとりとしたやさしい肌あたりで枕カバーとして使うのもあり。
生地は白雪ふきんの特徴である真っ白で、Lサイズはヘムの部分に色柄のある布で装飾がほどこされていてオシャレです。ヘムデザインはピンクとブルーがあり、かわいらしいパッケージもあるのでお肌を気づかう女性へのプレゼントに最適です。
白雪友禅湯上りたおる
画像:白雪ふきん公式HP
「白雪友禅湯上りたおる」は、タテ糸に綿をつかい、ヨコ糸にレーヨンと麻をつかって織りあげた片麻蚊帳生地を、白雪ふきんの製法で多層にかさね1枚ずつていねいに縫いあげられたバスタオル。
綿60%・レーヨン30%・麻10%という湯上りに適した素材バランス
充分な吸水性があり、使えばつかうほどやわらかなでふっくらとした羽のような肌ざわりになると好評です。レーヨンの防臭効果でいやな匂いもせず、色柄があるのに漂白消毒で常に衛生的に保つことができるので、赤ちゃんのおくるみや、ガーゼケットのようにつかうのにも適しています。
薄くて軽い友禅染のうつくしい蚊帳生地のタオルは、コンパクトに持ち歩くこともできるので、子育て中のママや、旅行好きの方へのプレゼントに向いています。