日本人にとって身近な贈答品と言えば、タオルです。
ギフトの定番といってもよく、結婚祝いや結婚資金の引き出物、出産祝い、内祝い、新築祝いなどなど、およそ考えられる限りのありとあらゆる場面でタオルが送られます。
自宅には頂きもののタオルがぎっしりあるから、とうぶんタオルは購入しなくていいという人も多いですね。
タオルギフトがNGの場面はない
タオルは、どんなギフトのランキングでも上位に食い込む、安心のアイテム。
贈るほうも「タオルなら使ってもらえるだろう」と思い、贈られたほうも「タオルなら助かるな」と思うので日本においては頼りになる品物です。
あまりに便利なタオルギフトですが、使ってはいけない時はあるのか?という疑問も出てきます。もしかしたら、タオルを贈ってはいけない相手や場面などのタブーがあるのではと。
結論は、
日本人どうしのやり取りでタオルを贈って失礼にあたる場面はない。
と考えて大丈夫です。
贈りたいお家がよほどタオルを毛嫌いしている、「タオルだけはやめて欲しい」と言われていないかぎり、贈って迷惑がられることはありません。
外国人へのタオルギフトは要検討
実は一定の海外の人にとっては、タオルはギフトとして捉えにくいようですので注意が必要です。
外国の方にお世話になり、お礼の品を何か贈ろうと思ったときタオルを選ぶのは失礼にあたるでしょうか。
国によって事情が異なるので注意が必要です。
たとえば、アメリカではタオルを贈ってもあまり喜ばれないとされます。
これは、アメリカ人と日本人の意識の違いからくるものです。アメリカ人にとっての贈り物は贈り手の個性をあらわすものであって、実用品とは限らないからです。
もしタオルを贈るのならば、相手がよほど好きなブランドであったり、ちょっとウィットが効いたタオルだったりと、相手のことを考えてチョイスした品物である点が重要なのです。
また、ヨーロッパ人にタオルを贈ると、ちょっと驚かれることがあるようです。
特にフランス人などは洗面所で使うものは非常に個人的なもの、私的なものであると思っています。
ですからせっけんやタオルを贈られると、ちょっとパーソナルスペースに踏み込まれたような感覚になるのかもしれません。もちろん、こういったギフトに対する考え方は人それぞれです。
タオルを贈られて喜ぶ人もいますし、もっと個性的なものやユーモアあるものを贈られると喜ぶ人もいます。品物を贈る以上にセンスを贈るという面があるので、日本人のように無難にタオルを贈ればいいという考え方はなじまないようですね。
関係性を考慮しながら何を贈るのがよいのかしっかり考えてあげましょう。
タオルの贈り物のマナー|金額の目安について
日本人にとっては、お祝いのおかえしにタオルを選ぶことはよくあること。どれくらいのお返しにするのかで常識を知っているかどうかを気にされてしますのが日本人の気質。しっかり抑えておきたいですよね。
例として、出産祝いを頂いた方へのお返しとしては、どれくらいの金額のタオルを贈るべきなのでしょうか。一般的には、出産内祝いの金額はお祝いでいただいた金額の半分が目安だと言われます。目上の方から高額なお祝いをいただくことがありますが、この場合には1/3くらいの金額にあたるタオルを贈るといいでしょう。
お礼の品とはいえ、あまりにも高額なお返しをするのはかえって失礼に当たります。タオルは比較的手ごろな金額のものから高級タオルまでありますので、予算に合わせてえらぶことができます。やはり日本人にとっては、タオルは安心して贈れて便利ですね。