番久タオルは、明治36年からつづくタオルづくりの想いを受けつぐタオルメーカーです。泉州タオルの特徴である「後晒し製法」にこだわって、薬品などをなるべくつかわずに綿のもつ天然の風合いをひきだす自然派の製法で1枚1枚ていねいに織り上げています。
長年受けつがれてきた技術を一目見て理解してもらえるような方法をさがし、「タオル格付協議会」の取り組みに参画。色や柄、触りごごちだけではわからないタオルの「使いやすさ」を評価マークとして表示することに力を入れています。
「やわらかさ」だけでは語れない泉州タオルの素晴らしさを世界に証明していくために実直に努力を惜しまない姿勢が評価されています。
従業員数の少ないメーカーのため、多くのタオルをつくることよりも1つ1つの商品の品質維持・向上に力を入れている番久タオル。吸水性にとことんこだわったタオル「匠」はクールジャパンを代表する商品として「The Wonder 500」に認定されました。泉州タオルを率いていく硬派なものづくりの心で、これからの成長に期待したいメーカーです。
泉州こだわりタオル匠と匠プレミアム
「匠シリーズ」は、販売サイトでも売る上げトップを誇る評価の高いタオルで、泉州タオルのオンラインショップを見る限り品薄状態になっています。岸和田のサービスエリアでも店頭販売されていて、泉州のおみやげに購入した人たちが使いごこちに魅かれ、ネットで探してリピートしたという口コミも多いです。
泉州の「後晒し製法」にこだわり綿の吸水性をひきだすことを第一に開発されていて、ぬれた肌におくとサッと水分を吸収してくれます。タオル格付協議会の「吸水・はやく吸う」部門で最高の5星受賞したそう。
「世界にまだ広く知られていない日本が誇るべきすぐれた地方産品」を選定する「The Wonder 500」にも認定された、日本の「匠(たくみ)」のタオルといえるでしょう。
比較的、薄手でコンパクトで持ち歩きやすい「匠」は、独特の豊富なカラー展開で評価をえています。パイルが短めで、最終工程で柔軟剤などをつかわない自然派製法なので、つかいいはじめは少しコシのある固めな印象ですが、使いつづけるうちにふわっとした風合いになっていくとのこと。濃い色は最初のお洗濯のとき、若干の色落ちがあります。
匠プレミアムってどんなタオル?
「匠プレミアム」は、「匠」の高い吸水性はそのままに、パイルが長めで詰まった密度で織り上げられており、リッチでボリュームのある厚みを楽しめる高級感あふれるタオル。取り扱っている店が限られている希少なタオルのため見つけたら手に入れておきたいですね。
匠ってどんなタオル?
「匠」は薄手で乾きも早いので自宅用に、上質の「匠プレミアム」は贈答品に向いています。どちらもシンプルなパッケージが、簡素だけれど職人の硬派な想いが感じられてカッコいいという声も聞かれ、高級贈答品としてのタオルとはまた違った良さがあります。
「匠」タオルと「匠プレミアム」を比べてみた
泉州タオルの人気タオル「匠」と「匠プレミアム」を実際に購入して比較してみました。左側が匠プレミアム、右が匠タオルです。
今回は色々比較したいと感じましたので、紫系のものを選択しました。
匠プレミアムの方が深みのある色あいで匠はよりポップで若者向けの鮮やかさがありました。どちらが良いかはお好みですが、色の美しさだけ見ると匠プレミアムの方が良いでしょう。
パイルの状態とヘムの縫いつけについても確認してみましょう。
ヘムについてはどちらも同様の処理がされています。プレミアムの方も名前ほどの高級感がないのが残念なところ。赤めの紫に対して普通の紫色の糸を使っているところも、ありものの糸で縫ったかなと思わせるほど違和感を感じますね。
どちらも普通のタオルという印象をどうしても受けてしまいます。
厚みについてはプレミアムの方がボリュームがあります。もともと匠タオルはお風呂タオルや挨拶用のタオルのように薄手のタオル。プレミアムもボリュームがあると言っても、1秒タオルのカサロやエアーかおるなどの本当に空気を含んでいるタオルには遠く及びません。
やはり匠タオル・匠プレミアムともにギフト用ではなく自宅用で使うのが良いでしょう。