熱中症対策に冷感タオルが心強い
年々、暑くなっているような気がする日本の夏。じつは気のせいではなくて、100年前と比べると東京の年間平均気温は3.2度上昇しているのだとか。コンクリートジャングルの東京だから仕方がないというわけではないのです、実際は。
なんと、全国的に夏の平均気温は高くなっているようで、それにともなって夏をどう快適に過ごすのかが話題になります。特に夏に外出する機会が多い人は、年々ひどくなる猛暑をどう生き抜くのかというのが命にも関わる重要さをもっています。
今回は、手軽に効果を得られる夏の外出時の強い味方、首に巻いてひんやり涼しい「冷感タオル」をご紹介します。
オススメする冷感タオルの条件
冷感タオルと言ってもあまりに種類が多すぎてえらびきれないという声も聞かれます。呼び名にしても「クールタオル」「冷却タオル」「ひんやりタオル」「クーリングタオル」「アイスタオル」など多すぎますよね。
タオルラボでは、以下の条件の冷感タオルをおすすめしています。
冷感タオルのおすすめ条件
- 形状:形が一般的なタオルと同じであること
- 衛生面:普通のタオルと同じく洗濯して乾かせること
- 効果面:ぬらしてつかうと冷たさが感じられること
冷たさを感じられる首巻き系のクールタオルは商品が様々。冷やすタイプの仕組みによっては効果の持続やメンテナンスなどの方法が変わってきます。
吸水ポリマーを使って効果が持続するタイプは洗濯が出来ないので管理が大変。接触冷感とうたっているものは最初の一瞬しか冷たくない。保冷剤を凍らせてタオルのポケットセットするタイプは効果絶大だけど手間がかかる。など、いろいろな口コミや評価が出ています。
今回は、生活の中で簡単に取り入れやすく、一定の冷却効果が期待できるタイプの濡らして冷感を感じられるクールタオルをオススメしていきます。
衛生について
一昔前の冷感タオルは、ぬれていることを前提にしていて乾くとカチカチに固まってしまうものが多かったのを知っていますか?
ぬれている状態を維持するために防腐剤が使われ、アレルギーを起こすとして問題になりました。
2012年に国民生活センターからの指導があって、現在はこのタイプの商品はほぼ存在していません。
最近では、衛生面をかんがえて抗菌効果のある素材をつかい、乾いた状態でもやわらかく、普通のタオルと同じように、洗濯して乾かして保管ができます。
使用するときにだけぬらすことを前提にしているので、防腐剤を入れる必要がなく防腐剤フリーと考えて良いでしょう。普通のタオルと同じで、ぬれたまま長時間放置すれば雑巾の臭いがしてくるのはあたりまえのことなので、使いおわったらしっかり洗濯して乾かして下さいね。
注意点としては、防腐剤によるアレルギーはなくなったものの、ふわふわの自然素材のタオルとは全くちがうつくり方のため、まれに何かしらの肌反応をおこす人もいます。
開発メーカー各社が、冷却作用を高めるために努力をかさねて、特殊加工の化繊糸をつかったり、冷感をえられる特殊な織り方をとり入れたり、冷たく感じるための表面加工を行っていて、自然派のタオルとは違った質感のものが多いのです。それなりの冷たさを求めるのなら、この点はしっかり理解してつかう必要があるでしょう。
冷感タオルで冷たく感じる仕組み
タオルを水にぬらすと冷たく感じるメカニズムを簡単に説明しましょう。
夏に涼をとる方法として、日本では昔から「打ち水」という文化があります。道路や庭に打ち水をすると、まかれた水は蒸発しようとします。蒸発するときに、気化熱というエネルギーを周りからうばいます。熱をうばわれた周りの温度が下がるというメカニズムです。
水にぬらして冷たさを感じるタオルはすべて、この気化熱エネルギーで実際にタオルの温度が下がっています。
外に打ち水をするとき効果を上げるためには、水をしっかり受け止めて、スムーズに蒸発をうながしてくれるような場所に水をまくことが大切です。
水はけの良すぎるアスファルトよりも、水を受け止める土がある場所、草が生えていてゆるやかにスムーズに蒸発をたすけてくれる場所に打ち水するとながい時間、涼しさを感じることができます。冷感タオルも同じように高い打ち水効果がえられるように、素材に工夫をしているのです。
水にぬらして冷えるタイプの冷感タオル オススメ5選
冷感タオルの傾向として、低い温度が長くつづく機能性の高いものは、使われている素材や技術も特殊なのでそれなりのお値段になります。炎天下でスポーツをするお子さんや、暑い場所で長い時間作業をする職業のお父さんには、機能性の高いものがオススメです。
低価格のものは冷たく感じられる時間は短いのですが、ちょっとした場面で使いやすいです。しっかりとした特許素材をつかい安全な特殊加工をしているものも多いので、ちょっとした買い物などの外出や、お子さんの登下校、会社に行くときの家から駅までなど、短時間だけでも冷たさを感じられれば良い人には充分です。
これからも夏はどんどん暑くなっていくでしょうから、相手の身体のことを気づかう意味で、贈り物として考えてみても良いでしょう。気になってはいるものの自分で買うほどではないという方も多いので、話題のネタとしてもプレゼントに向いています。
ただ、ネットで購入するとき、贈答品用の高級タオルのようにお店の方でしっかりラッピングしてもらうことは難しいので、自宅に取りよせて自分でラッピングする必要があるでしょう。
売れ行き№1 米国特許取得の冷感機能素材「冷感タオル」
COOLCORE クールコアタオル【ポリエステル100%】
つかい方:水にぬらしてから、水が落ちない程度にゆるめにしぼり、3~5秒強めに振る。
国際的検査機関でも高い評価を受けているケミカルフリーの独自開発繊維「クールコア」により気化熱を効率的に発生させて速攻冷却できます。
ひんやり冷たい上に、UVカット率98%、UPF50+で外出時の紫外線対策もばっちり。えらべる8色でそれぞれ表面と裏面の色が違うので1枚で2色楽しめます。
冷たく感じる時間は比較的みじかめで、ぬるくなったら振るということを頻繁にくりかえさなければならないという声も。強めに振らなければならないので周りに人がいる場所では気をつけましょう。
価格:950円(税込)
トップアスリートが共同開発 表面を15度冷却する独自技術
Mission(ミッション)プレミアムクーリングタオル【ポリエステル100%】
使用法:タオルを水でぬらしてしぼったら、タオルを3回、横に伸ばすように引っ張る。
コネチカット大学の「Korey Stringer Institute」と提携して研究・開発された素材をつかっていて、タオルの表面温度が最大15度下がり、その効果が2時間持続するという優れもの。スポーツ選手がつかうことを意識して、軽くて通気性もありべとつかない肌ざわりでケミカルフリー。
高機能だけあってお値段はややお高め。ブランドロゴも大きく色柄はカッコ良さを追求したスポーツ仕様になっています。洗い替えまで考えると普段使いとしては手が出にくいですが、スポーツをする方や外で部活動をするお子さんには最適です。
価格:2,268円(税込)
吸水速乾と接触冷感の機能をもつ「FEEL COOL」使用
FC クールタオル【ナイロン55%、ポリエステル45%】
使用法:しっかり水分を含ませたら水滴が落ちない程度にしぼり、タオルを広げて強めに振る。
繊維内部に冷感結晶体を練り込んだ特殊な糸「FEEL COOL」は、夏用寝具やTシャツなどにも広くつかわれている冷感素材です。繊維の中の結晶体が紫外線を吸収・反射するので高いUVカット効果をもっています。
8色のカラーと2つのサイズがあり、大人はロングサイズ、小さなお子さんはショートサイズとおそろいでつかうことも。
速乾性が高い素材なので、洗濯して乾かすのも短時間でOKなので普段使いにも向いています。お財布にやさしいのに同価格帯のものより冷感がつづくという口コミが多数あり品質は確か。
価格:699円(税込)
10のカラーと柄からえらべてお財布にやさしい
GOKUHIYA 極冷ICEタオル【ナイロン50%、ポリエステル50%】
使用法:濡らして・絞って・振るだけの簡単3ステップ
とにかくコスパが良いと評判の冷感タオルです。3種の糸による特殊な編み方のメッシュ素材で、吸水・保水・蒸発をうながして気化熱を発生させて冷える効果を持続。
かなりシャリ感があるのでお肌が弱い人は刺激を感じるかも。プレーン5色とチェック5色の10色から選べるうえに裏地と色が違うリバーシブルになっています。
まとめ買いがお得なので、まず複数枚買って友達と分け合うという購入法も。効果を実感してリピートするという方も多いです。
ファッション性の高いデザインでプレゼントにも最適
スパイス ウォータークールタオル【ポリエステル100%】
使用法:水に濡らしてしぼるだけ。暑いと感じたらかるく振る
日焼け防止のオシャレなストールと冷感の冷感タオルを合わせたようなデザイン性の高い独自の柄が特徴でプレゼントにも向いています。普段の外出や野外フェス、キャンプなどでも個性を発揮しながら首元を冷やしてくれると評価が高く、人気の柄は夏前に品薄になることも。
首に巻くだけのタイプよりも大判なので肩からからかけてつかうこともできます。冷却効果も比較的長続きするという評価ですが、あくまでスポーツ観戦向け。スポーツをする人には物足りないでしょう。
価格:1,026円(税込)
気持よくクールタオルを使うコツ
外にいる時に活躍するぬらすタイプの冷感タオルですが、外出先で室内にいる時、水にぬれたタオルをどうしておくべきかに悩む人が多いよう。
いったん水で洗いしっかりしぼって乾かしておくのが良いのですが、電車移動中などは難しいと思います。専用の袋に入って届くものが多いものの、実際にそこへ収納すると言うのは密閉度から考えると微妙。専用ケースやボトル付きの冷感タオルも販売されていますがバッグの中で場所をとります。
濡れた冷感タオルを外出先で運ぶときにオススメなのは、スープなども密閉できるジップ式の保存袋。
しっかり空気を抜いて収納すれば場所もとらず水漏れもしません。そのまま帰りまで放っておくよりも、トイレに行ったときなどに、洗面所でざっと洗ってしぼって保存袋にもどしておきましょう。タオルの清潔さも保たれて、帰りにつかうときは袋からとり出すだけなので便利ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
最近の冷感タオルは安全性も高まり、価格も機能もデザインもいろいろえらべるようになってきました。昔のように首に巻いても襟元がビショビショになるようなこともありません。
気合だけでは乗り越えられない最近の夏の暑さ。少しでも快適に健康的に過ごしたいものですよね。冷感タオルはきっと強い味方になってくれる便利アイテムになるでしょう。気になったら一度試してみて下さい。