これまでタオルラボでは、多くのタオルを実際に使って、使い心地を日々検証してきました。
一見すると大きな変化がないように思えるタオルの世界ですが、私がタオルにこだわり始めた2000年からのことを考えると、意外とタオルの流行は変化してきています。
これらを考察してみると、四半世紀(2000年〜2026年)の間で、生活者の意識の変化と連動している部分も多くあると感じます。今回はこの過去から現在までのタオルのトレンドと今後のタオル未来予測をしていこうと思います。
2000年代〜2026年:日本のタオルの変遷
まずはこれまでのタオルの流行についてみていきましょう。
2000年代前半:「シンプル・ライフスタイル雑貨」の時代
2000年代以前の日本において、タオルは「お中元やお歳暮などのギフト」を使うのが一般的だったように思います。
今でも引き出物や内祝をはじめとした場面で贈られたり、カタログギフトにも特集されていたりしますね。
この流れを変えたのが、無印良品やFrancfranc(フランフラン)をはじめとする生活雑貨ブランドの台頭です。
単色で柄のないシンプルなデザインや、インテリアに馴染むオシャレさを感じさせるタオルが支持を集めていました。自分で選んだシンプルなタオルで暮らしを整えるという価値観が広がり始めたのがこの頃です。
2000年代後半〜2010年代前半:「高級産地ブランド(今治タオル)」の最盛期
2000年代半ばから、日本のタオル市場に大きな革新が起きます。2006年にクリエイティブディレクター佐藤可士和氏らを起用した「今治タオル(Imabari Towel)」のブランディングによって国産タオルに価値が生まれました。
水に浮かべて5秒以内に沈むで吸水性を判定するなど品質基準を提示したことで、高品質なタオルというものがあることが認知されたように思います。その後、浅野撚糸のエアーかおるも2007年に発売され、技術力を全面に押し出したタオルが一大ブームとなりました。
2010年代半ば:「速乾・機能性」の普及
タオルの原料ある糸、繊維技術の発展や新規材料の開発によって、素材に機能を持たせたタオルが見られた時代です。
水に溶ける糸を使った育てるタオルや、合成繊維である「マイクロファイバー」を活用した滑らかなさわり心地のタオルが急速に普及しました。
マイクロファイバーのタオルは、天然の綿100%とは全く違うさわり心地とリーズナブルな価格設定が評価され、ヘアドライ用やスポーツシーン、一人暮らしの時短アイテムとして地位を築きました。
2010年代後半〜2020年代初頭:「EC直販・コスパ」時代
Amazonや楽天市場といったEC市場の拡大に伴い、「タオル研究所」をはじめとするネット専売ブランドが爆発的な人気を獲得しました。
また、タオルを作る製造メーカーが百貨店や実店舗を通さないD2C(Direct to Consumer)モデルにより、高級ホテルのような厚手で高品質なタオルが、ネットで安く購入できるようになっていきます。
タオルラボで評価しているのも、この時期に始まったメーカーオリジナルのタオル。メーカーのこだわりが出てきて、個性が楽しいものが多いです。
2020年代半ば(〜2026年現在):特化型タオル
2020年代に入ると、タイパ(タイムパフォーマンス)や省スペース意識の高まりから、ミニマリストを中心に脱バスタオル化が進みます。ハンガーで干せるスリムバスタオルやビッグフェイスタオルなどサイズの異なるタオルが多く発売されます。
さらに、美容意識の過熱により、洗顔後の摩擦を防ぐ洗顔専用タオルやヘアドライ時間を劇的に短縮するタオル、サウナ専用タオルなど、特定の使用場面に特化したタオルが現在のトレンドの最前線となっています。
2027年以降のタオル未来予測
2027年以降のタオル市場は以下の方向へ進むと考えられます。
①サステナブル素材
環境意識(SDGs)の高まりから、不要になったタオルの回収・再資源化(リサイクル綿)や、環境負荷の少ない生分解性繊維の採用が加速すると考えられます。
また、オーガニックであることなど環境調和しているのかという点も重視されるでしょう。
②定額買い替え(サブスク)の定着
また、「タオルは衛生面や吸水性の観点から〇か月で新調するのが最適」という基準が定着する可能性が考えられます。前述のリサイクルと合わせて、例えば定期的に新品タオルが届いて、古タオルを回収してもらうような「サブスクリプション型買い替えモデル」が開発されるかもしれません。
③スキンケアツール化
美容や衛生への関心はさらに深まり、タオルは単なる「水分を拭き取る布」から「肌状態を保護・育成するスキンケアツール」へと進化します。
摩擦係数を極限までゼロに近づけた低刺激構造や、雑菌の繁殖をナノレベルで防ぐ抗菌加工技術などが生まれるかもしれません。このように、肌トラブルに悩む方に向けた「ヘルステックタオル」市場が拡大していくでしょう。
まとめ
2000年代以降のタオルの歴史を振り返ると、タオルは「もらうもの」から「こだわりを持って選ぶもの」へ進化を遂げてきました。
様々なブランドができたことで、自身のライフスタイルに合ったタオルを選べる良い時代だと感じます。
トレンドは変化しますが、まずは自分にぴったりのタオルについて探すところが大切。是非、このサイトを使って、最初のお気に入りタオルを探してみてはいかがでしょうか。

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