タオルを使っているとどうしても硬くなってしまったり、いたみや黒みがでてきたりと買った当初の品質を保てない方は多いと思います。また、臭いなんていうのも使うことでどうしても出てしまう方はいらっしゃるでしょう。
タオルを長く使いたいけれど、そのためのお手入れ方法がわからないという方に日々のタオルのメンテナンスの目安についてお伝えしようと思います。
タオルの傷みを防止するための方法
タオルを長持ちさせるためには織られた状態をできるだけタオルが製造された状態に保ってあげることが重要です。タオルは糸を編んだアイテムになりますので、糸が切れたり網目がほどけてしまうことに注目する必要があります。
糸のほつれをカットする
糸のほつれは特に甘く編まれた柔らかいタオルや無撚糸タオルで起こりやすいですが、ほつれた糸をそのままにしておくのはNGです。そのほつれた糸をきっかけに周りの繊維を引っ張ったり絡んだりして、一気にいたみの速度を上げてしまいます。できればお洗濯一回するごとに確認して目立ったものをカットしましょう。
毎回は難しかったとしても3回に1回くらいはタオルの状態を確認しておくと長持ちします。
メンテナンス推奨頻度 洗濯2~3回に1回チェック
柔軟剤の使用は基本避ける
こちらは洗濯のやり方でも詳しく述べていますが、一般的な柔軟剤は糸の表面を滑りやすいコーティングで覆ってしまうため本来固定されて置くべき糸がずれるなど、タオルの劣化につながってしまいます。基本的に通常のお洗濯で柔軟剤を使うのはやめておきましょう。オシャレ着用の洗濯洗剤は柔軟成分が入っていなくても、柔らかく仕上がるのでおすすめです。
また、柔軟剤の残留する成分は黒ずみやにおいの原因にもなりますので、もし使った場合には念入りなすすぎをしておくと良いでしょう。
一方でタオルを長期に渡って使用しているとタオルがゴワゴワしてしまう感覚になりますよね。これはパイルが潰れたり絡んで硬くなってしまった状態にあるために起こります。もうすぐ交換の時期が近づいているので、新しいタオルを探す間の数週間を心地よく使うために柔軟剤を入れて柔らかくするのはありだと思います。最後まで優しく使ってあげた証拠ですから、きっとタオルも喜んでくれると思いますよ。
メンテナンス推奨頻度 新しいうちはNG、古くなってから週1回程度であればOK。
タオルの清潔を保つための方法
熱湯で消毒する
使用しているとどうしても雑菌はタオルについてしまいます。これを少ないうちに減らしておくことで、後につながる臭いや黒ずみが起こりにくくすることができます。そのためには短時間で簡易的に消毒する方法を行っておくのが良いです。
タオルラボのおすすめは熱湯による消毒をお洗濯前に行うことです。
洗面台などに使用しているタオルを入れておき、ここに熱湯を注ぎいれて全体をぬらすようにすればOKです。熱湯をかけて手で触れる位になったら軽くしぼって、いつもどおりにお洗濯をすればおおよその雑菌は消毒できているはずです。実質5分程度でできる方法ですので非常に便利です。
ポリエステルなど化学繊維を使っている場合にはタオルがいたんでしまいますので、この方法は綿100%のもので行ってくださいね。
メンテナンス推奨頻度 1ヶ月に1回
黒ずみを除去する
すでにタオルが黒くなってしまったときには、漂白剤を使って黒い色を落とすことと消毒を同時に行ってしまいましょう。薬品を使っての作業になるので、若干は糸の繊維組織が傷みます。とはいえ神の毛のブリーチやカラーと同じで、最初のうちは気付かないレベルでの糸の劣化になるので使用上は問題ありません。メンテナンスは長雨の時期にやや色がくすんでいるかなと感じたり、熱湯消毒でにおいが消えない場合に使用するのが良いでしょう。
6ヶ月に1回としましたが、選択槽が汚れていたり洗濯物が乾燥しない環境にお住まいの方は、もっと頻繁に行ってもよいでしょう。せっかくお風呂に入ったのですから清潔にいたいですよね。
メンテナンス目安 6ヶ月に1回(梅雨や秋雨などの長雨の間の晴れの日に)
タオルの使い心地を維持するための方法
タオルの使い心地を維持するためには、日々のお洗濯を干すときにしっかりとパイルを起こすように、何度もばさばさと振ってから干すことを心がけましょう。パイルが寝た状態で乾かし手しまうと行こうのふき取りでゴシゴシと擦るような拭きかたをしないと水分が取りにくいと感じてしまいます。摩擦によって糸同士が絡まることにつながりますので、常によい状態にすることがまずは重要です。
さらにおすすめなのが、乾かすときに乾燥機を使うことです。
乾燥機を効果的に利用する
乾燥機は確かに半乾きの状態で摩擦を引き起こすので、タオルを傷ませる原因になりますがたまにパイルを起こすために乾燥機を使うのは良い方法です。そこまで頻繁にはかけませんが、3週間~1ヶ月に一度使ってみましょう。タオルがやや硬くなりかけている状態程度でしたらリセットすることができます。
雨が降った日のお洗濯のときなどにうまく利用してみましょう。
メンテナンス目安 3週間に1回