色物の衣類やタオルなどと色の薄いタオルとを一緒にお洗濯することによってどうしてもタオル側への色移りが心配ですね。
あるいはタオルの色が他のお洋服に影響しないかというのは忙しい主婦にとって悩ましい問題。
色移りの防止方法や気をつけておくべきポイントについてお伝えします。
洗濯色移り原因について
衣類やタオルへの洗濯時の色移りの原因は、衣類についている染料が水に溶け出てしまったものになります。
洋服の色が濃く、しかもおろしたての時に最も色づくのは、洋服の生地に定着しきっていない色の成分である染料が多く残っているためです。
そのため、洗濯によって水に染料が溶けてしまい「洗濯槽内に薄められた染め物用の液」ができているような状態が完成します。
お洗濯する時にタグに温度を40℃以下にしなければならないなどの表示があると思います。あれは繊維の状態が変化しないという意味もありますが、染料の溶けやすさや染まりやすさにも影響しますので正しいお洗濯の条件で行う必要があります。
まず押さえておくべき色移り予防策
濃い色のものと薄い色のものは混ぜて洗わない事は対策のひとつになります。
ただ、一緒に混ぜて洗わないと忙しくて余裕がない方は多いのも事実。
その場合には事前に、洗剤入りのお水を洗面器などに入れて色の濃い洋服についてチェックしておくほうが安全でです。少なくとも最初の1回目の色の濃いものは確認しておきましょう。
脱水が完了したら手早く干しましょう
また、急激に色が融け出ていない場合でも洗濯後に濡れた状態で他の洗濯物に接触させておくと、徐々に色が移ってしまうこともあります。
これは衣類に含まれている水分でゆっくり染料が溶け出したために起こります。染料の濃さだけで言えばこちらの方が高いですし、接触した部分だけが染まるので明らかな部分シミになってしまいます。
また、洗濯槽に入れたままにするのは、雑菌繁殖で生乾き臭を招くリスクもありますから、洗濯した後はすぐに干す癖を付けておく事は必要ですよね。
色の濃いタオルの色落ちの注意点
特に色の濃いカラータオルは注意が必要になります。洋服同様に購入後間もないタオルは綿繊維に染料が定着していない事もあります。
通常の洋服よりもたくさんの糸が使われているので、見た目異常に色抜けすることがあります。100円ショップで販売しているもの、ホームセンターで購入できる安くて色の濃いタオルは、晒し工程が甘いこともあるため、購入するのであれば淡い色を選ぶと良いです。
また、カラータオルの場合には漂白などに気をつけておかないとタオル自体の色あせにもつながります。これを防ぐには酸素系の漂白剤を使うことにつきます。塩素系の漂白剤を使用することで想像以上の色落ちや色移りが発生することもあるためカラータオルを洗濯するときに頭にいれておきましょう。
色移りを防ぐポイント
一度で様々な洗濯モノを終わらせるのは理想ですが、様々な色のものを混ぜて洗うとどうしても色移りの可能性が出ます。
色移りは染色と全く同じことで起こるので、一度他の衣類に染まってしまうと完全に取り除くのは難しいです。カラーTシャツがどんなに強い漂白剤を使っても白いTシャツになることは絶対にないのと同じです。
色移りによる衣類へのダメージを防ぐための洗濯の基本として分類仕分けが重要になります。
- 白いものを重点的に洗う日
- 柄物を洗う日
- おしゃれ着洗い専門の日
という形で仕分けすることができれば有効な対策となります。
白モノと色柄モノの仕分けを徹底し、色柄モノは必ず色落ちするかどうか確認してから扱うようにしていきましょう。
もし、本気で色移りを留めようと思った場合には生地の色の区分けだけではなく汚れの区分けも大切になってきます。家事は大変になってしまうので時間と相談ですが。
汚れが激しいものと汚れがそれ程で無いものに区分けします。酷い汚れのものは二度洗いが基本ですし、早めに洗濯するのが得策。汚れも種類によっては染料と同じ効果になってシミの原因になります。