タオルをお洗濯していざ乾かそうと思った時に、ハンガーで干すにせよ吊り下げ型の選択ばさみにせよ、風で飛ばされないようにタオルを固定する必要があります。
大切なタオルほどしっかりと干したいけれど、
私どうしてもパイルが潰れて乾いたタオルがイヤ
なんです。
せっかくのフワフワのタオルが一部でもぺちゃんこに圧し潰されているのが可哀想に感じるのです。
同じ感覚の方多いのではないかと思っていますが、私だけでしょうか。
今回はそんなタオル愛好家の方のために、なんとかタオルを凹まさずに乾かす方法を編み出したいと思いつきました。
100円ショップのセリアさんで材料調達
何か便利グッズを自分で発明するときにお世話になっている100円ショップ。まぁ、ありとあらゆるものが手広くそろっているので非常に便利です。
今回そろえたのは以下。
アイテム候補
ヘアピン
安全ピン
ヘアクリップ
どれかが上手くいくといいのですが
実際に検証してみよう
今回パイルの凹みを見るかどうかということで、ボリュームがあって特に普通に干した後でつぶれが目立ちやすいタオルHotmanの1秒タオルの「カサロ」を使ってみていきます。
カサロが目立ちやすいのは、国産タオルの中でも珍しい4つの辺(両ヘムと両ミミ)がパイルで囲まれているというタオルだから。これほどまで贅沢な感覚を味わえるタオルも数ある高級タオルのなかでもなかなかないという優れたタオルです。
安全ピン
子供用の名札や洋服の仮とめなどに使いやすい安全ピン。これをハンガーに取り付ければ、タオルを傷つけることなくタオルを干すことができるのではないかと考えました。8つ入って100円ということで、これが使えれば非常にお得。
実際にタオルを干すことができるのか、実験してみましょう。
2本の安全ピン
両端を止めて干してみることにしました。10本入りの安全ピンのうち2本を使ってハンガーの両端にぶら下げてみます。
これはこれでタオルが痛そうな雰囲気。安全ピンならタオルにスッと通るかと思いましたが、厚手の1秒タオル「カサロ」のタオルは案外力を入れないと刺さらないというのも確認できました。
ただ、乾いたときには全く凹みはなくなっているので、本気で凹みを避けたい方には良いかもしれません。
ただ、今回のハンガーのように安全ピンを固定することができない場合には、片側によってしまって、乾きも悪くなってしまう点は注意です。
16本の安全ピン
2本の安全ピンではさすがにタオルが引っ張られてかわいそうだったので、16本使って固定することにしました。
なんというか、がっかりの干され具合。
最初はよかったのですけどね、ちょっとの風かバランスの変化でこんな感じになってしまいました。
まぁ、両端を固定せずにいた私が悪いのですが。ただわかったことは安全ピン2本を使ったときとは違ってタオルがその重さで傷むような引っ張りは改善するということ。
乾燥後に確認してみると、非常に乾き具合になっていると思います。パイルについても凹みはないです。
最初から分かったことではありますが、ピンの数が多くて普段使いは厳しい。16本をつけるのに約5分の時間を使いました。使ったタオルが厚手なので力が必要だったこともありますがこれは日常使いは無理でしょう。また、ピンを外すときにパイルに引っかかると糸を引き出してしまいそうで怖かったです。
結果『作業性やリスクが大きくNG』
プチ・ヘアクリップ
女の子が髪の毛を留めるときに使う櫛がふたつ組み合わさったようなヘアクリップ。
これであれば洗濯ばさみよりも先端がシャープなのでボリュームあるタオルのパイルを圧迫することなく固定できるのではないかと感じました。
しかもこちらは安全ピンとは違って、深く挟み込めばハンガーによってはそのまま固定できる可能性があるかと。ということで、実際に試してみることに。
止めた部分がパイルを押しつぶしていないという点は想像通り成功です。ただし、髪を留める道具ということで「バネが弱い」。
これでは風が吹いたときにおそらく飛んでいってしまうでしょう。
特に大切なタオルをこの干し方にする事を考えればやや不安が残ります。
結果『留める力が弱いNG』
専門の洗濯ばさみ
こんなのが欲しいと思っていると、さすがセリアさん。求めていた形の洗濯ばさみが販売されているんですね。
洗濯ばさみの先端にシリコンゴムで接触点が少なくなるものが売られていました。
実際に試してみます。使う洗濯ばさみの個数は5つとしました。
今回はステンレス製のハンガーを使いましたが、以外にもタオルを挟んだ上からでもしっかり固定できていました。止めるのにも1分かからないので、特別作業性が悪いこともありません。さすがに専用のアイテムですね。また、100円とは思えないクオリティです。
乾燥後の状態を見てみましょう。黄色い枠で囲った部分が専用の洗濯ばさみで固定していた部分です。うっすらとひし形の凹みは出来ているものの目立ちにくいですよね。これはなかなか優秀です。
結果『やや凹むもOKレベル』
100円ショップのアイテムを組み合わせて作ってみる
アンティークピンを使って究極の洗濯ばさみを作ってみようと思います。
今回はこれだけではなく、もうひとつ使ってみたいと思います。
スタッズ
ご存知でしょうか。真鍮製の円すいう形の手芸用のパーツになります。本来の使い方はカバンやお洋服の装飾に使ったりするものです。
洗濯ばさみを組み合わせた専用ツールを作れば、接触点を限りなく少ないものができると思うのです。
今回選んだアンティークピンチはこのように挟む部分に平面があるのでこの部分に円錐形のスタッズを付けていきます。
使用したのはグルーガンですが、外れやすいので金属用の接着剤の方が良いかもしれません。
接点が小さな洗濯ばさみが完成しました。これを使って洗濯物を干していきます。
ちょっと洗濯ばさみの力が強いので、しっかり固定されて風に飛ばされない一方で、風が極端に強い場合に外れずにタオルを傷める可能性もあるかも。(こんな少し開くだけで、爪の色が白く。硬い)
干し跡はほとんど安全ピンと同じくらいに凹みは感じられませんでした。
穏やかな日なら使えるかな。もう少しはさむバネの力が少ないものであれば完璧でしょう。
ただ、アンティークピンチが薄いアルミ材質だったこともあり、やや強度に問題がありました。写真のようにちょっとスタッズの凸部がずれてしまうと一気に壊れてしまうのです。
これは問題ですし、ばね強度と洗濯ばさみ自体の強度を最適化しないと継続利用は難しいです。
結果『コンセプトはOK。壊れやすいので材料検討余地あり』
まとめ
タオルに凹みを付けずにタオルを乾かす方法について検証実験をしてみました。
自分で作るのも良いですが、専用の洗濯ばさみを使って固定するのが一番安心感と仕上がりのバランスが良いです。
100均ショップ「セリア」のものでしたら、10本入って100円ですし大切なタオルを丁寧に使うのには持っておいて損はない商品かと思います。