女性にとっての入浴は清潔さとリラックスするための貴重な時間。また、リラックスすることによって美容の面でも重要な意味を持ちます。
しかし、美容にとって正しい入浴方法についてよく知らないと、せっかくの効果もダウンしてしまうでしょう。そこで、入浴のステキな美容効果と合わせて、美しさを保つためにはやってはいけないというNGの入浴方法をご紹介します。やり方さえ学べば、入浴は美容にとっていいことばかり。参考にしてください。
入浴は女性にとって嬉しい効果がいっぱい
入浴にはたくさんの美容効果があります。大きなものとしては
- お肌の汗や皮脂汚れを落とす。
- 全身の血流を良くする。
血流を良くする、いわゆる「血行促進効果」は温熱作用のあるお風呂ならではのものです。
人間の身体は温まると毛細血管が広がって身体中に酸素や栄養がいきわたりやすくなります。これによって、顔色がよくなる、美白になるなど美容上の嬉しい効果がすぐに表れてきます。
もちろん血行が良くなれば身体の老廃物なども排出しやすくなりますし、手足のむくみ軽減にも効果的。だいたい40度前後のお湯に10分間はいるだけでも、デトックス効果・疲労回復効果があると言われます。
いつも冷え性で手足の先など身体の末端が冷たくなっているという人、特にゆったりじっくりとお風呂に入りましょう。
また入浴には身体の緊張をほぐす「リラックス効果」もあるので、1日に1回、のんびりと身体のすべてを解放する時間を意識して作るのは精神的にも良いことです。
時間がないからとシャワー浴ばかりというひとは、曜日を決めたり週に何回か必ず湯船につかるなど、回数を決めて入浴回数を確保しましょう。すこしでも湯船につかる回数が増えれば、美容や健康上の入浴効果がアップします。ツルツルお肌や、むくみのないスッキリ手足を、入浴で手に入れましょう。
こんな入浴法では美容にとってマイナスです
「身体の洗いすぎ」はNG入浴法!
せっかくのお風呂タイムでも、まちがった入浴方法では美容効果が上がりません。とくに気を付けてほしいのが「洗いすぎ」。
毎日石けんなどを使って全身をガッツリ洗うのは、お肌にとっては負担が大きいと言われます。女性の中には、あまりにも熱心に全身をタオルなどで洗いすぎて皮膚をいためてしまったり、色素沈着を起こしてしまう人もいるほどです。もちろん清潔のために洗うことは必要ですが、身体には皮脂腺が多い部分と少ない部分があり、毎日しっかりと洗うべきなのは皮脂腺の多い部分だけ。
具体的には、胸の上部・両脇・背中の上側が皮脂腺の多いところなので毎日洗い、それ以外は週に3回ていど洗えば十分なのです。また身体を洗うのは入浴の最後がおすすめ。身体を洗った後は、お肌のバリア機能が低下しますから、湯船に入ってしまうとお肌の乾燥が進む可能性があると言われます。軽く洗ったらシャワーで洗い流し、そのまま上がるのが理想です。
「熱すぎるお湯に入浴」はNG入浴法!
お風呂の温度には好みがありますが、あまりにも熱いお湯に入るのは美容的にはNGです。
具体的には、43度以上のお湯はお肌によくありません。たまに温泉でもかなり熱くて有名なものもありますが、美容の点から考えると避けておくべきでしょう。理由は熱すぎるお湯に入っていると、お肌が一気に乾燥してしまうから。美容から見て理想的な温度は38~42度くらい。37~39の微温浴から40~42度の温浴くらいの湯温が、お肌にやさしい温度と覚えておきましょう。
また、長すぎるお風呂タイムも美肌的にはNGとなります。お肌にとって大事な「表皮ブドウ球菌」はおもに角質層に住んでいますが、30分以上の入浴で角質が流れてしまうと言います。美肌をキープしたい人は、30分以内にお風呂から上がるよう心掛けましょう。
「スマホを見ながらの入浴」はNG入浴法!
お風呂中はまとまった時間があるからとスマホをチャック付きの密封袋に入れてお風呂に持ち込むのはNGの入浴法です。
スマホは交感神経を活発化させてしまい、本来はリラックスして休まるべきお風呂タイムを活動的にしてしまうからです。
これでは自律神経が乱れやすくなり、血流が悪くなって肌荒れやくすみの原因になります。せっかくのお風呂タイムですから、スマホをおいて体も心もリラックスしてください。
ゆったりとすべての緊張をといて、神経をほぐしてあげましょう。ふだんはどうしてもスマホを手放せない!というひとにとっては、お風呂タイムは貴重なデジタルデトックスの時間になります。1日のうち30分だけでもいいのでスマホやパソコンから離れる時間を持ちましょうね。