くたびれてきたフェイスタオルの利用法としては、掃除などに使うのが主流ですよね。吸水力が高いので、雑巾にすると売られているものより使いやすいものが出来上がります。
ただ、バスタオルは大きすぎて掃除にはちょっと使いにくかったりしませんか?
小さく切ると、ほつれた糸が出てしまい、かといって雑巾に縫い直すのも結構手間になります。せっかく大きなバスタオルなので、そのまま生かして再利用する方法があったらステキ。
今回は、役目を終えたバスタオルの大きさを生かしたお手軽利用法としてオススメの「保温調理」をご紹介します。
「保温調理」は、コットンのバスタオルの大きさと保温性を生かせる
エコロジーの観点から、近年注目されているのが「保温調理」という、お料理方法。一定時間加熱した後に、余熱を利用して材料に火を通すというのが保温調理の基本です。熱源を使っての加熱が短時間で済むので、ガス代や電気代の節約になり省エネになるのです。
保温調理はじっくりと時間をかけて火を入れるので味が染みこみ美味しくなるため、専用の調理器具も数多く売られています。加熱用の鍋とその鍋を保温しておく専用容器がセットになっているものが一般的です。また、いつも使っている鍋を保温するためのグッズもあります。わかりやすいのは、「お鍋の保温用布団」。
これを使ってもいいのですが、私なら保温するだけのものに4,000円を出すお金で、おいしいお肉を食べた方が幸せ度高いと感じます。
この保温するグッズのかわりに、役目を終えたバスタオルを使うのです。
合成繊維は熱に弱いのでマイクロファイバーやレーヨンの入ったタオルには向きませんが、コットン100%のタオルは、保温性も高く熱にも強いので、鍋を保温するのにもってこい。
バスタオルは大きさもあるので、しっかり鍋を包むことができます。肌ざわりの変わってきたバスタオルが何枚かあれば、この際、まとめて新しいものに買い替えて、保温調理用のタオルにしてみましょう。数枚重ねて使えば保温力もアップします。
探すと保温調理用のアイテムって色々あるのですね。興味のある方は確認してみてください。
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バスタオルでお手軽「保温調理」の方法
方法はとっても簡単。
- 材料を鍋に入れる。
- 蓋を閉めてガスの火や電気で加熱する。
- 沸騰してきたら、吹きこぼれないように5分程度加熱を続ける。
- 味付けを調整して、ガスの火や電気での加熱をストップ。
- 鍋をバスタオルにしっかり包んで20分程度置いておく。
たったこれだけで完成します。
量が多ければ、加熱時間と保温時間を少し長めに。薄切り肉や葉物野菜にしっかり火が通る時間の目安です。火の通りにくいゴボウやジャガイモも、薄めの5㎜程度の厚さに切ったものであれば、沸騰から加熱5分、保温20分で充分火が通ります。
卵を入れる場合は、加熱をやめる直前に割り入れて蓋を閉めて再度沸騰したのを見届けたら、加熱をやめます。卵自体は、10分程度の保温で半熟、20分の保温でしっかり黄身まで固まるイメージです。
鍋はどんな鍋でもOK、蓋に穴が開いていても開いてなくてもOKです。いろんな鍋でやってますが、しっかり包めば大差ないです。
鍋をバスタオルに包むのが面倒くさければ、加熱をやめた鍋の上から布団をかけるようにバスタオルをかけて鍋に沿わせるように押さえておくだけでもOK。ちょっぴり保温効果は下がりますが、少し保温時間を長めにとれば大丈夫。
熱々の料理が食べたいという方は、30秒程度、再加熱して温度を上げるのも良いですが、人の舌が温かいものをおいしく感じられる温度は60度~70度程度と言われているので、保温調理後のそのままのお料理が一番おいしい状態といってもいいでしょう。
タオルの保温調理のオススメメニュー
最初にやり方を学ぶためには、みそ汁あたりから作るのがオススメです。
ポトフやミネストローネなどもおいしいです。大きめのお肉を入れたときだけ、加熱長めにしましょう。大きく切ったジャガイモの肉じゃがを作る場合には加熱長めが良いでしょう。ほっくり仕上がっておいしいですよ。まずは、野菜細かめのスープ系が初心者向けです。試してみてくださいね。
まとめ
お風呂上りに体を拭く役目を終えたバスタオル。せっかく高い品質のコットンが使われているので、今度は、おいしい料理を作るために活躍してもらいましょう!