お風呂上りのタオル、ふわっふわで太陽の香りがしていて気持ちがいいものです。身体にふんわりと羽織るタオルで、豊かな気持ちになるのを感じた方は私だけではないはず。
この原因について、最近の科学によって単なる気のせいではないことがわかってきているのです。
タオルで幸福感がアップする
タオルが気持ちいいだけで、なんだか豊かになった気になるのには理由があります。それが、
幸せホルモンの存在です。
最近の科学では幸せホルモンと呼ばれる、人間から分泌される化学物質によって心への影響があることがわかってきているのです。
タオルにはその幸せホルモンの分泌を促す要素があるということなのです。タオルを上質なものを使うようになってから、毎日が楽しくなったという感覚を持っている私。気分だけだったものが、なんと科学的にも証明されつつあるということなのです。
では、幸せホルモンとはいったい何なのでしょうか。
幸せホルモンとは
幸せホルモンは人間に備わっている、出来事に対して脳が反応して分泌する物質。現時点では、幸せホルモンとして、幸福感に影響があるホルモンは、以下の3種類であると考えられています。
ドーパミン
ドーパミンは、中枢神経系にある伝達物質のひとつです。アドレナリンやノルアドレナリンと直結するもので、運動調節や意欲、生命活動と関わりの深い物質となります。
セロトニン
セロトニンは、落ち込んだ心を励ます同時に、感情が暴走するのを抑えて穏やかさを保つという効果があります。
セロトニンが不足することで、うつ病や不眠症になるということで知られているもの。生活の乱れによって不足していくので、運動をしたり、太陽を浴びる、食生活を整えることで安定します。
オキシトシン
オキシトシン(Oxytocin)は、脳下垂体から分泌されるホルモンの一種。幸せホルモンの他には愛情ホルモンとも呼ばれる物質です。
女性の妊娠や出産時に分泌量が変動し、哺乳類のお腹の中の赤ちゃんを産む際に分娩を促す作用もあると知られています。
このオキシトシンは抗ストレスや抗うつ作用があるとされていて、心と非常に密接にかかわるメリットがあるのです。
近年特に注目されているオキシトシン
近年、このオキシトシンは研究対象として盛んにおこなわれていて、幸せ感だけでなく食欲抑制や脂肪分解などの報告も出てきています。
ある女性を対象とした研究において、触覚とオキシトシンの関係についても調査がなされていました。これがタオルを使った時の豊かな気持ちとかかわりがありそうなのです。
タオルと幸せな感覚
この研究によると柔らかな布に触れてやわらかいなと感じると、オキシトシンの分泌量が増えるといいます。
つまり、幸せを感じさせるのに触覚が影響するという可能性が示唆されているわけです。
そういえば、むぎゅっと握るストレス解消アイテムや、パウダーの入ったクッション、ウォーターベッドなどは独特の気持ち良さがありますよね。あれは、脳が不安やストレスの解消を感じているために気持ちいいのかもしれません。
タオルの柔らかさもまた、幸せホルモンを多く出すために効果があるということです。
オキシトシンの効果
柔らかくてふわふわの感触で幸せホルモンであるオキシトシンが分泌されるということで、タオルを上質なものにすることで豊かな気持ちになる事が理解できたと思います。
幸せホルモンには以下の効果があるといいます。
- 心が癒されて、ストレスが緩和する
- 不安や恐怖が減少する
- 睡眠の質を向上させる
- 他社への信頼の気持ちが増す
- 美肌
- 学習意欲と記憶力の向上
- 社交性と好奇心の向上
リラックスや癒しを受けた時の効果と同じようなものが並んでいます。これがタオルに触れてできるのだとしたら、森林浴などのちょっとしたパワースポットに行くような効果があるともいえるでしょう。
タオル以外で幸せホルモンを増やす方法
以下が知られています。
- 朝日を浴びる
- マッサージを受ける
- 親切な行動をしたとき
- 腹式呼吸
- 新しいことにチャレンジする
- 家族や友人、ペットとスキンシップをとる
想像するだけでも健康そうな活動が多いですよね。自分で気分がいいなとか穏やかな気持ちになるものを見極めて行動することで、簡単に豊かさというのは得られるのかもしれません。
まとめ
タオルに触っているとなぜか気分が良くなる原因についてお話してきました。
お風呂上りにモフモフのタオルにくるまれると本当に気分がいいのです。これは幸せホルモンの影響ということ。
タオルの感触が幸せホルモンの分泌を促し、さらにそれ以外でも呼吸を整えたり、マッサージをすると良いということがわかりました。
お風呂にゆったりと浸かることが豊かな生活につながるというのは間違いなさそうですよね。是非上質なタオルを使って、気分を上げて日々過ごしていただけたらなと思います。