今や日本のタオルと言えばと聞かれて、誰もが思い浮かぶようになった今治タオルという存在。
贈り物に困ったときには「今治タオル」を選べば失敗しないという、高品質のタオルの代名詞ともなっていますね。今治タオルというブランドは、今治タオル工業組合が一定の品質基準をクリアしたタオル商品を認めたというしる証。しっかりと基準があるために、品質が安定するのですね。
この今治タオル、実は比較的新しいブランドなのはご存知でしょうか。
クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さんがブランディングに携わり、2007年より基準によるタオル評価とそれを認めた証明となるロゴマークが出来上がりました。
瀬戸内海と太陽をイメージした今治タオルのロゴ
タオルに付けられている今治タオルのブランドロゴ。
ブランド立ち上げ当初は、ロゴマークが目立つようにするために、お店の織りネームの縫い付け位置を制限していたこともあるそう。現在は織りネームの縫い付け位置制限は緩和されつつあるものの、このロゴの縫い付け方や申請に必要なブランドの条件などしっかりとした条件がいまだあるのです。
高いブランド力を維持するための工夫がしっかりなされているのですね。
今治タオルブランドロゴの意味
このロゴマークは白、赤、青の3色で表現されてたシンプルなものですが、のモチーフで太陽と海をかたどったシンプルなデザイン。
佐藤可士和さんによると「赤は産地の活力、青は(タオル生産時に使われる)豊かな水、白はタオルのやさしさや清潔感をイメージした」とのこと。
ブランドが定着しつつある現在では、タオルについているとちょっと嬉しいロゴマークですよね。
今治タオルのロゴがとある国の国旗に似ている
最近家で、世界の国の国旗の勉強しているのですが、そこに今治タオルと共通点のあるものがあったのです。それが、キリバス共和国の国旗。
画像引用:世界の国旗
赤い空に白と青で表現された海。太陽が描かれているのも同じです。希望の象徴とされているコグンカンドリという鳥が描かれているところは違いますし、キリバス共和国の国旗の海は波打っています。
ちなみにキリバス共和国という国は英語表記でRepublic of Kiribati。通称キリバスとして知られている国になります。太平洋上に位置するギルバート諸島、フェニックス諸島、そしてライン諸島の一部等を領土とする国家で、イギリス連邦加盟国でもあります。諸島で構成されているということで、島国なのです。
この国旗自体は1932年のイギリス植民地時代に制定された国章をデザインした旗に由来しており、1979年7月12日に正式に制定されたもの。2007年に今治タオルのブランドロゴが発表になっていますから、キリバスの国旗の方が歴史があります。
写真:キリバスのビーチ
今治市にも瀬戸内海に大三島・伯方島・大島・岡村島・津島など多くの島々が点在しているので、キリバス共和国とは共通点がありますね。
写真:瀬戸内海
ただ、風景写真を見る限り、上のキリバスは圧倒的南国感。ヤシの木生えてしまっていますし。
一方で今治タオルのブランドロゴのモチーフとなっている瀬戸内海は、やはり和風ですね。木の種類と島がしっかりと山のように盛り上がっているあたりが、日本を感じさせるのかもしれません。
他にもあるかな?キリバスと今治の共通点
キリバス共和国と今治市には島がある以外の共通点があるのか、基礎情報を比較してみました。
今治市 | キリバス共和国 | |
---|---|---|
面積 | 419.14km2 | 811km2 |
人口 | 157,644人(令和2年) | 110,9000人 |
人口密度 | 352人/km2 | 148人/km2 |
農産物 | 柑橘類 | ココナッツ |
公用語 | 日本語 | キリバス語・英語 |
通貨 | 日本円 | オーストラリアドル |
並べてみたものの今治市とキリバス共和国では、ほとんど共通点はありませんね。今治タオルのロゴが国旗に似ているというだけでは、共通点探しはなかなか難しいですね。
キリバスは赤道直下にありますし、イギリスの植民地だった過去や、現在でもアメリカが島の一部を所有しているなど歴史的にも特別なものがある国。日本とは文化が明らかに違います。
まとめ
今回は国旗の勉強を子供としていてキリバス共和国の国旗が今治タオルに見えてしまったという、タオルの事しか考えていないがために起こった錯覚を記事にしてみました。
どちらも海と太陽を大切にしている土地だからこそ、似ている絵がひらめくのでしょうね。
それでも、今治タオルというブランドの知名度が上がって、良質な国産タオルが各家庭へ運ばれていると思うと嬉しいですね。