あなたのご家庭では毎月の水道代ってどれくらいでしょうか。
1ヶ月の水道代の平均は
1人暮らしの場合、1,500~3,000円(1ヶ月あたり)
4人家族の場合、6,000~10,000円(1ヶ月あたり)
程度となるようです。実際に多くの自治体では2ヶ月に一度料金の請求書が来るので、支払いはなかなか大きい額になると感じるでしょう。
また、家族で暮らす場合には子育て世代や、共働きなどの環境によって差は出てきますがそれでも、生活する上で必要なお水。欠かすことはできません。
無駄使いしているつもりは無くても、水道代が上がってしまうこともありますよね。
今回は、生活の水準を下げずに節水する方法についてお伝えします。
生活用水ってどこを抑えるといいの?
家庭で使用するお水の目的について調べてみました。国土交通省のHPに東京都水道局のデータをまとめた資料がありました。「平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査」を元にしてグラフにまとめられているものです。
最もお水を使うのが「お風呂」で40%、「トイレ」が21%。ついで「炊事」でこれが18%と主な使用目的であることがわかります。
東京都は学生なども多く、一人暮らしやシングル層も多いと考えられる土地柄。
この環境ですとお風呂はシャワーで軽く済ませていそうなのにもかかわらず、2位のトイレの倍の量で「お風呂」でお水が使われていることがわかります。
つまり、お風呂でのお水使用量を減らすことで、節水の効率が高くなると判断できるのです。
お風呂の節水のポイント
生活水準を下げずにお風呂の節水をする方法をお伝えしていきます。
お風呂の水量を減らす
お風呂で張っているお湯の量を減らすことは、かなりの節水につながります。
昔は方まで浸かるという習慣があったようにもありましたが、半身浴など水位を減らしても体を温める効果は十分に得られることがわかっています。
毎回満タンまでお湯を張っている方は、ちょうど良い水位に調整してみると良いかもしれません。
一般家庭の場合、200Lから250Lのお水が入ります。例えば、水量を60%に出来た場合には、年間29,000L、約7,000円のお水を節約できます。
シャワーの出しっぱなししない
シャワーを出しっぱなしにしていると1分で12リットルもの水が流れていると言われています。髪を洗ったり、体を洗う時、出しっぱなしで使っている人のほうが多いのではないでしょうか。
バスタブにシャワーヘッドを入れてバスタブの水を増やすようにするのもひとつの方法ですが、お湯の温度が変わったり不自由も多い。
一番オススメなのは、止水ボタンが付いているシャワーヘッドにすることです。
手で持ちながらボタン切り替えでシャワーを調整できるので、切り替えが簡単なのです。1回のお風呂で5分間のお水を止められた場合には、年間で22,000L、約5,230円分ものお水を節約できることになるのです。
節水シャワーヘッドに交換
シャワーヘッドを節水できるタイプに付け替えることもおすすめです。水が出てくる量を調整できます。
メリットは確実に節水できることです。デメリットはどのようなシャワーヘッドを選ぶのかによって節水効果が変わることです。
節水可能で美容効果のあるシャワーヘッド
お風呂の節水を考えた時、止水ボタン付いていたり、節水効果のあるシャワーヘッドに変更することで、効果が高いことがわかりました。
ここでは、最新の節水効果があるシャワーヘッドを紹介します。
シャワーヘッドの交換はシャワーヘッドの根元のネジを回すだけで、簡単に交換できます。シャワーの使い心地を上げることにもつながりますので、生活の水準はむしろアップします。
Bollina(ボリーナ)リザイア【田中金属製作所】
田中金属製作所のシャワーヘッドは、今話題のマイクロバブル機能が搭載されているシャワーヘッドになります。マイクロナノバブルで汚れをしっかり洗浄できるのに節水できてしまうのは嬉しいですね。軽量のシャワーヘッドなのでお子様も使いやすいです。マイクロナノバブル機能はシャワーヘッドの故障が無い限り持続するそうです。止水ボタンがついているので簡単に節水できるのが良いですね。
価格:19,800円(税込)
SANEI 節水ストップシャワーヘッド レイニー
リーズナブルな価格で節水シャワーヘッドを購入したいという人におすすめです。
とてもお安いですが節水効果は抜群で一般的なシャワーヘッドと比較して40パーセント以上の節水ができるとされています。さらに手に持ちやすいスリムサイズ、極細のストレート水流で頭皮の汚れもしっかりと落とせるように設計されています。
価格:2,770円(税込)
田川化工 節水パワーヘッド助太刀
節水シャワーヘッドを使うと水圧が弱くなるのが嫌という口コミをよく見かけます。しかしこちらのシャワーヘッドならしっかりした水圧と評価されていますので水圧が気になる人も安心でしょう。節水できて使いやすくお値段もほどほどなのでとても利用しやすいですね。
価格:4,785円(税込)
その他の場所の節水ポイントは?
最もお水を使う生活用水はお風呂であることがわかりましたが、残りの60%でも対策ができるでしょうか。
お水を使う大きなものについて節水方法をそれぞれ考えてみました。
トイレの節水方法
トイレはお風呂についでお水を使う場所。使用する水量を減らす方法についてみていきましょう。
流す水量の使い分け
トイレの節水方法で一番簡単にできるのが、流す時のレバーを使い分けすることです。流す時小と大がありますね。小にするだけで2リットルくらいの水が節水できると言われています。
この方法のメリットは、すぐにできることです。流す時に意識して使い分けすれば良い手軽さがあります。
トイレのタンクにペットボトルを入れるなどの入れて、水量を減らすという裏技が紹介されることがありますが、これはNG。
トイレのつまりにつながります。素人の工夫は設計を無視した改造になるので、安易に行わない方が良いです。
節水タイプのトイレに変える
もしご家庭のトイレがだいぶ古い型式なら、思い切って新しいトイレに変えてしまうというのもひとつの方法です。
年々進化していて、節水効果も高くなっていると言われているので最新式に変えるだけで水道代が安くなります。
年間で水道代が1万円近く安くなるケースがあります。
新しいトイレは汚れにくいコーティングなど進化しているので、お掃除のお水も減らすことができそう。
音消しのために使わない
ご家庭の場合は少ないかもしれませんが、用を足す時の音が気になって音消しのためにトイレの水を流すことがあります。
これは水の無駄遣いになってしまいますのでできれば辞めたいですね。
これをやめるだけでかなり節水できます。メリットは家族みんなで実践できること、すぐに実践できることです。デメリットは音を消せないことでしょう。
洗面所の節水方法
歯磨きをしたり、ちょっとした衣類の手洗いをしたりと便利な洗面所。ここでのポイントはひとつ。
水を流しっぱなしにしない
お風呂場の場合と同様に、水を出しっぱなしにしてしまうことが不要なお水を使うことになります。
洗面所の場合には水量が減っているので、1分で6L程度が水の出しっぱなしで無駄に。
歯磨きのとき、うがいをする時などはこまめに水を止めるようにしましょう。
洗顔をする方の場合には、センサー付きの洗面所に出来れば、自然に水が止まるので節水しやすいです。
台所の節水方法
キッチンでの節水方法のメリットは、実践しやすいことです。
料理に使う水と洗い物の水がありますが、どちらもちょっとした工夫で生活水準を下げずに節水することができます。
調理の節水
調理では、毎日使うところではお米を研ぐのにたくさんのお水を使うことになります。これは、無洗米を使えばお米を洗う水を節約できます。
また、加熱も無水鍋や蒸し器を使うことで、水を少量しか使わない調理も可能になります。蒸し野菜はビタミンの流出を防げるので、栄養価が高く甘くておいしく仕上がるので是非試してみて欲しいです。
節水の効果よりも、健康に影響しますのでかなりオススメ。
食器洗いの節水
食器洗いでは、水を出しっぱなしにしないことが重要でしょう。油汚れのひどいものは油汚れが落ちやすくなるようにつけておくなど工夫すれば最小限の水で洗うことができます。
また、食器用洗剤の泡きりのためにお水を使うことが多いです。桶のようなものに水をためてそこにくぐらしてからすすぐだけで、食器洗いに使う時間・お水を半分くらい節約できます。
デメリットは家族が多いと水なし調理は手間がかかったり、洗い物もどうしても増えてしまい使う水量も多くなるという点です。
できるだけ調理器具や使用する食器を減らして洗い物を少なくするという工夫も必要でしょう。ワンプレートにすれば食器を減らせますよ。
洗濯の節水方法
お洗濯のお水は生活水の15%を占めている、家事のひとつ。本気で節水をしたい方にとっては、効果を感じられる場面かもしれません。
ただ、衣類は社会人として生きる大人にとっては超重要なアイテム。
節約をしすぎて不衛生にならないように注意が必要な場所です。この部分に手をつけるのであれば、お洋服や洗濯機の傷みに注意しながらバランス良く行いましょう。
残り湯を使う
お風呂の残り湯を洗濯機で使う場合、ニオイや雑菌が気になるという説もありますが、残り湯を使うことができる洗濯機できちんと手入れもしていればそんなに気にならないでしょう。水温が高い場合は、汚れもより落としやすくなると言われています。残り湯を使うと年間8,000円くらい節約できます。とはいえ、残り湯を使うデメリットかなり大きい。
洗濯機が汚れますし、洗濯物も結局汚れの元をつけているようなもの。生活のレベルは衛生面から大幅ダウンです。
まとめてお洗濯
毎日洗濯しているという人もいるかもしれませんが、量が少ない時は2日に1回でも良いでしょう。そうすることで水量を節約できます。年間で3,000円くらいの節約に繋がります。溜めすぎてしまうとニオイや菌が繁殖するので、生活レベルはやや低くなるといえます。
メリットは洗濯が楽になること、デメリットは夏だとニオイが気になってしまうことを気にしなければ、。
節約モードを使う
洗濯機にはエコモードが付いている場合があります。
エコモードがあればエコモードを使いましょう。エコモードにすることで節水効果が期待できます。古い洗濯機を使っているなら最新の洗濯機にするだけで節水できますよ。
洗剤の量は少なめ
使う洗剤の量が多いほど、すすぎに使うお水の量を増やさなければなりません。
最近の洗濯洗剤は進化しているので、実は少量だけでも普通に着た衣類についた皮脂や汗を落とすことが可能なのです。
洗剤の使用量を出来るだけ少なくしてみて、洗い上がりを比べてみてください。
その他の節水方法
水を使う場所として、庭やガレージなどもあげられますね。特に庭で植物を育てていたり、車を持っている場合は、植物の水やりや車を洗う時に水が必要になります。
水やりの節水
庭の水まきはホースを使って行いたくなりますが、個々の植物に水やりするならジョーロやバケツを使って行いましょう。そうすることでお風呂の残り湯やお米のとぎ汁などを有効に使うことができます。シャワーで、水まきしたいのであれば節水タイプのシャワーを用意してください。
洗車の節水
洗車する時は、ホースから水を出しっぱなしにしないようにしてください。バケツなどに水をためて洗うだけで節水できます。洗車は時間がかかりますので、その間水を出しっぱなしにしているとかなり水を使うことになります。
15分洗車していたら約150リットルの水が使われてしまいますのでもったいないですね。バケツに水を入れれば半分以下の量で洗車できます。どうしてもシャワーを使わなければ洗えない時は節水シャワーを購入しましょう。
まとめ
家庭で簡単に出来る究極の節水方法のなかから、生活の質を下げずにできるものと不自由を生じるものに分けてご紹介してきました。
オススメはお風呂のシャワーを節水シャワーヘッドにすること。節水の効果もさることながら、美容効果や洗浄能力アップにつながる最高の節約です。
毎日のコツコツした積み重ねが1年、2年とすると大きな効果をもたらします。ただ、お金の節約と一緒でお水を使う量がへって不衛生になるのは問題。
生活のレベルをアップしながら、お水と地球に優しい方法を選んでいきましょう。