日常生活に必要不可欠なタオル。特に国産にこだわると、どうしても知名度の高い今治タオルしか見えなくなってしまいがちです。
日本三大タオル
があるのをご存知でしょうか。
実は今治以外にも独自性のある国産タオルは存在します。しかも今治同様に歴史と高い技術力で高品質のタオルを生産してくれているんです。
日本三大タオルとは
日本三大タオルは、
- 愛媛県 今治タオル
- 大阪府 泉州タオル
- 三重県 おぼろタオル
の3つの産地からなります。それぞれに特徴や使い心地があって、実は使ってみると違いがあって面白い。
今回はそれぞれの特徴についてみていきましょう。
今治タオルは吸収性の高さが特徴
愛媛県の今治で作られる今治タオルは、吸水性の高さが特徴的であり、タオル作りの為に必要な良質な水に恵まれた土壌で、優しい仕上がりになります。
今治タオルには5秒ルールという品質基準が存在します。これは吸水性を見極めるためのテストなのですが、タオルの切れ端を水に浮かべ、沈むまでの時間を測定する方法で行われます。
水に浮かべてから「5秒以内」に沈めば合格となります。このテストに合格しているタオルで身体を拭くと、水分や汗を一気に吸収してくれるので気持ちいいのです。
また、今治タオルは軟水を用いて晒しを行っているので繊維がやさしく仕上がっています。
触ったときに繊細で柔らかな風合いを感じるとしたら、原料となる綿とお水の綺麗さによるものです。お肌に触れたときに温かさを感じ特別なタオルだと気付くことができますよ。
また甘めによった糸を使っているものが多く、柔らかくなるので贈答品にも喜ばれます。
タオルの柔らかさを表現するパイルの糸が経たりにくく長持ちします。洗濯ですぐにタオルが硬くなるのが不満な方は、そろそろ良いタオルへの買い替えが必要です。
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今治タオルの厳選タオル3選
今治タオル工業組合に認められることが必要な今治タオル。
今治にあるメーカーによって作られているタオルの中から、特に贈り物シーンで喜ばれるタオルを紹介します。
sara-la(さらら)
贈り物に最適なシンプルで日本を感じさせるデザインで人気急上昇中の今治タオル。sara-la(さらら)という名前の通り絹糸を使っているかのようなさらっとした感触が非常に新しい。
実際に使ったときに拭き取るというよりも、お粉に包まれるような優しいあたりで水がなくなる感触は魔法のようでした。
ギフト用の包装・パッケージも和紙を使ったこだわりぶり。季節のご挨拶を成功させるための鉄板タオルです。
yume(ゆめ)
フンワリ系タオルの最終携帯ともいえる、綿雲のようなタオル。柔らかいだけなくしっかりお水も吸い取ってくれるなど機能性もトップレベル。
重厚感のあるタオルが高級タオルといわれますが、こちらは日本的な自然と調和するような優しさを感じられるタオルです。
今治タオルの高品質だからこそ製造できるのでしょう。タオルギフトとしても人気のあるタオルになります。
すごいタオル
高級タオルとして世界レベルとも感じられるすごいタオル。非常にバランスがよく、しっかりとコシもあるため40代以降のもっちりとしたバスタオル好きの方にはこれ以上ないほどに使い心地が良いでしょう。
高級旅館においてあるタオルって気持ちいいですよね。あの感覚に近いタオルです。
贈り物にも喜ばれるタオルです。
泉州タオルは洗濯で縮みにくい
日本を代表するタオルの産地に大阪府の泉州タオルがあります。実は130年もの歴史があるため、関西の方は良くしられた存在です。大阪と和歌山を隔てた和泉山脈の良質な軟水性質を活かして泉州地域で作られているタオル。後晒し製法という作り方で清潔感や吸水性の高さ、洗濯しても縮みにくいという耐久性に特長があります。
泉州タオルはやさしい肌触りと吸水性は十分ある割りに安く購入できます。泉州タオルはコストパフォーマンスに優れたタオルで自宅用にちょっと品質の良いタオルをおいておきたい場合に利用すると良いです。
泉州タオルは業務用としても需要が高く、ホテルなどに利用されていることが多いようです。生産量だけみれば今治と互角の量を作っているというから驚きですよね。
贈答品としては今治タオルの方がブランド力の差でオススメですが泉州タオルも是非試して欲しいです。
泉州タオルの発展の歴史メモ
日本の綿花は江戸時代より大阪の南側にある泉州の地域で作られており、明治ごろまで作られていたといいます。江戸の中期にはすでに日本でも一大綿織物の産地に成長しています。
綿が作られていたのは当時の日本の商人達の有名な手法である「北前船(きたまえせん)」によって、ちょうどたくさんの肥料と種があったという理由だそう。泉州という土地には綿があり、近くに紡績工場ができた。結果として泉州地域は綿織物やシャツとか手ぬぐいを織る場所になったということです。
日本のタオルの発祥この泉州が一番最初。当時ヨーロッパから入ってきたタオルを参考に、泉佐野のエリアで事業家をしていた里井圓治郎が独自に織機を開発したことで日本にタオルの文化が広がっていった。
泉州タオルのおすすめタオル
おぼろタオルは他のタオルより芸術に近い
三重県のおぼろタオルは津市で生産されているとにかく繊細なタオル。今治タオルと泉州タオルが、私たちがイメージするタオルの王道の生産を行っているのに対して、おぼろタオルは軽い肌触りの仕上がりになっています。
製造に使う糸に特長があり、細い40番細糸というもの使用されています。
使われる糸が細い分だけ、耐久性は劣るのですが他にない手触りで繊細な感触があるので固定のファンが多いのが特徴です。
特に、注目しているタオルが「おぼろ極ふわ美人」
世界初の世界初の撚糸工法を使って作られたタオルです。通常のタオル違うのは、製造工程で水に溶ける糸と綿糸を合わせて撚った糸を使っていることです。タオルの状態になってから水で洗うことで、水に溶ける糸が溶け、綿糸のわた1本1本の間に空気のすき間ができるという方法です。
ボリューム感があるのに軽いというほかにはない商品です。
まだまだある日本の有名タオル
日本4大タオルだったら、入ってくるだろうというタオルの産地が実はあるのです。日本のタオル業界の補欠として次のエースを狙っているのが
三河タオル
特に三河のガーゼタオルは肌触りがふんわりとして軟らかく、吸収性や速乾性に優れている特徴があります。
愛知県三河では江戸時代から綿栽培を行っており、明治に入ってから三河木綿を名産品として世に送り続けてきました。三河は日本の生地製造のなかでも歴史ある地域。日本木綿の発祥の地でもあります。三河タオルとしては未だ知名度は高くないものの今後品質で有名になる可能性もありそうですね。
私は使用したことはないのですが、実は調べてみると利用者の満足度が高いブランドになっていますし、贈答品・大切な方へのギフトとしても有効活用出来ます。
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伝統の三河木綿から作られる最新のおしゃれ三河タオルは機能性にも驚き
ガーゼタオルを調べているとどうしても目立つ「三河木綿」の文字。 どんなブランドかと聞かれると意外とわからない方もいらっしゃるでしょう。 今回は三河木綿とは何か、そしてオススメのタオルは何かについてお伝 ...