国産タオルの一大名産地として全国に知られるようになった愛媛県の今治市。その今治タオルのバスローブに、人気が集まっています。
今治タオルのバスローブは、吸水性がとても高いという特徴があり、数あるタオルの中でも特に人気があります。
また、吸水性のほかにも丁寧に織られた生地のために肌触りも抜群に良いというのが人気の秘密。
贈り物の定番ともいえるタオルですが、最近は男性向けにバスローブをプレゼントするのが流行り始めているそう。
実際に確認してみました。
バスローブと今治タオルの相性について
そもそもバスローブというのは、バスタオル代わりにお風呂あがりに着て、全身の水分を素早く吸収させるためのアイテム。
肌についているお水が蒸発すると身体が冷えてしまうので、できるだけ早く水を取り除くことが非常に大切です。
そのために求められるのは、バスローブの素材に使われる生地の吸水性の高さ。
今治タオルの吸湿性は折り紙付き。あらゆる点で品質管理を厳しくしていますが、とくに吸水テストの厳しさは有名。
今治タオル認定商品になるには、タオル片を水に入れたあとに水中に沈むまで5秒以上かかっては、いけません。
もちろん一度も洗濯をしていないタオルの吸水率で、タオルやバスローブを購入したあとにすぐ使用しても汗や水滴をどんどん吸い取る力があるのが、今治タオルなのです。
そして今治では、さらにお洗濯を3回した後のタオル片でも同じようなテストをします。
こちらもタオル片が5秒以内に水中に沈まなければ、今治タオルの認定商品としては認められないということで、繰り返し洗濯でも劣化しないという条件もついています。
つまり、現在ではおなじみとなった赤い太陽と青い海の今治タオル認定マークをつけられるのは、とても吸水性のいいタオル製品だけということを意味しています。
このマークは品質と性能を保証されたものなんですよ。あまりに見すぎていると価値を忘れてしまいがちですが。
保温性・保湿性抜群のバスローブ
引用:育てるタオル
吸水テストを始めとした11項目の厳しい審査をクリアして初めて今治タオルの認定商品となる。この手順はタオルもバスローブも同じです。
とくに今治タオルのバスローブは熟練の職人が織り上げたタオル生地を使用しています。これによって吸水性と同じくらい保温性も高いのが特徴です。
タオルと違って、バスローブには保温性も非常に重要になります。せっかくお風呂に入ったのに湯冷めしてはいけません。
保温のためには毛布や羽毛布団と同じ原理で、生地の中にたくさんの空気が入っていることが大切です。さらに、厚手であるほど温かさが確保できるので秋冬の使用には良いでしょう。
また、バスローブは湯あがり後すぐに着用して、体についている水分や汗をすばやく吸収させますが髪の毛の水分を気にされる方はフード付きのバスローブを使うのも手です。
フード付きのバスローブであれば、髪の毛をフード部分でタオルドライにすることができるので楽チンです。
水分をとった後のバスローブはすぐに脱いでしまう?
バスローブの使い道は体の水分をすったら終わりなのでしょうか。
いえいえ、そんなもったいないことはしません。
バスタオルと違い、バスローブは着たままでもタオル生地が全身をくるんでくれるので、汗として蒸発した水分をがっちりとキャッチして保温性・保湿性がとても高いのでしばらくきていて大丈夫。
また湯あがり後は一気に汗をかきます。バスローブに水分だけでなく出てくる汗を吸い取らせて体温が落ち着いたらパジャマに着替える。これが理想的なバスローブの利用法です。
バスローブはお風呂上り専用の部屋着
として着用するのがベストでしょう。
保湿がうまくできていないと、蒸発しすぎて体が冷えてしまうのでその絶妙な加減ができるバスローブを選ぶことが大切です。
バスローブの洗う頻度はどれくらい?
毎日のお風呂あがり大活躍するバスローブ。では、お洗濯はどれくらいの頻度でするべきでしょうか。
バスローブは綺麗な身体の状態で羽織るのでそこまで頻度を高く洗う必要はありません。一方でバスタオルを毎日洗う方も多いので、ご家庭にあるタオルとほぼ同じペースで洗えばいいでしょう。
毎日洗わない方の目安は2~3日に1回を基本としましょう。特にじめじめした梅雨時期などはお洗濯をするとかえって生乾きのリスクもありますので、雨が続いている場合には洗わない選択肢もあり。
使い終わったらしっかりと乾かすことだけに注意すれば大丈夫です。
バスローブは乾きにくいという印象をお持ちの方へ
洗濯を楽にするのであれば、今治タオルの中でもやや速乾性があるバスローブを選ぶと良いでしょう。
これは、表面がガーゼ生地で体にふれる裏面はタオル生地の生地で、水分はしっかり吸収するが、かさばらずに軽量・速乾性が特徴です。バスローブは手入れがめんどうで…とこれまで敬遠していた人は、ぜひ一度ためしてみてはいかがでしょうか。