道後温泉に行ったらやっぱり一度は行ってみたいのが「道後温泉本館」ですよね。
愛媛県を代表する観光スポットでもある道後温泉本館は、日本最古ともいわれる道後温泉を象徴する存在です。
「神の湯」「霊の湯」に代表される日帰りの温泉施設です。
道後温泉で入浴しようと受付に行くと、気になるのがオリジナルタオル。
愛媛の名産のみかんを使ったオレンジ色の「みかん石けん」が付いて220円(税込)という入浴用のタオルです。
タオルを持っていっても是非お土産に購入したくなる方もいらっしゃるでしょう。
今回はそんな道後温泉本館のオリジナルタオルについてのお話です。
道後温泉オリジナルタオルってどんな?
道後温泉本館の文字と温泉のシンボルである湯玉と白鷺を描いたオリジナルタオルです。
色は淡い赤色の一色です。昔は白色のタオルも販売されていたようですが、現在は停止しているようです。
浴用タオルですので、保水よりも使い心地重視です。薄手のタオル生地に短いパイル、軽くしぼってもしっかり水が出て行きます。
さらに、このおかげで白鷺の絵柄が綺麗にみえるんですね。触り心地はややゴワゴワとした感触で男性が身体を洗うのにちょうど良い硬さといえるでしょう。
貸タオルも全く同じ材質のタオルですね。ちょうど薄くて身体を洗ったり、軽く水気をふき取るのにちょうど良いです。
みかん石けんもお土産に持って帰りたくなるようなかわいらしい石けんです。
道後温泉で購入するタオルは今治タオルなの?
道後温泉のタオルはどこで作られているのでしょうか。道後温泉は愛媛県の松山市にあります。
愛媛で有名なタオルといえば、誰がイメージしても一番最初に頭に浮かぶのは「今治タオル」でしょう。
どうしたって今治タオルなんではないかと思ってしまいます。
実際にタオルのタグを確認してみると、今治タオルのあのロゴは確認できず。表示は(財)日本タオル検査協会・綿100%・日本製であることのみ。
今治タオルではないかもしれないと感じたものの、どこにも生産工場はなく。
そこで、道後温泉のオフィシャルのお土産を管理している道後温泉事務所に直接聞いてみることにしました。すると、電話に出てくれた男性から明確な回答が、
「白方興行さんに発注しているよ」
白方興行株式会社に調べてみよう
白方興行株式会社は、伊予かすりという松山市にあるかすり・タオル・手ぬぐいなどを作る会社で民芸伊予かすり会館を運営しています。
「伊予かすり」は日本三大かすりの一つとして知られ、現在製造は白方興行さんだけといいます。
「伊予」は愛媛県の昔の呼び名で、「絣」は織物の一種。1960年代頃までは普段着の和服の生地として使われていました。明治時代に日本一の生産量を誇ったが、最近では着物の販売量が減っていることもありタオルの製造が増えているようです。
経糸・緯糸をあらかじめ染色し文様を織り出すことにより、かすれたように見える独特の風合いそして藍色の素朴な風合いとシンプルな模様が特徴です。
今治タオルとは共通点がないわけではないようで、今治タオルの製造法の特徴といえる「先晒し先染め」が「伊予かすり」でも使われているということです。
先晒し先染めという技術
タオルの製造方法には、大きく2種類があります。「先染め先晒し」と「後晒し」がある。
国内のタオル生産でいうと先晒しを採用しているのが今治タオル、あと晒しが泉州タオルです。
先染め先晒しとは、初めに綿糸を晒し(さらし)と呼ばれる精錬、漂白を行い、その後糸自体に染色を行ない色付けを行います。その色のついた糸でタオルを織る方法が先染め先晒しです。この方法を使ったタオルはデザイン表現の自由度が高く、織り上がったタオルに高級感があるという特長があり使い心地が柔らかです。
伊予かすり会館へのアクセス
- 住所:〒791-8016 愛媛県松山市久万ノ台1200番地
- 電話:089-922-0405
- 開館時間:午前8時00分~午後4時00分
- 定休日:年中無休
- 入場料:大人(大学生含む)100円、小、中、高校生 50円