やまと木綿「そらごこち(SOraGOCOCHI)」ってどんなタオル?
このタオルの特徴 | |||
「そらごこち」タオルとは?
やまと木綿そらごこちタオル(SOraGOCOCHI)は、1921年創業と歴史のあるメーカーである藤井株式会社が作るオリジナルタオル。
奈良県の橿原で糸からタオルまでの工程を製造しているというメーカーの技術の結晶となるタオルなのです。糸からタオルの設計ができるのがこちらの会社の強みですね。
今回使った「そらごこち」は、吸水性に特化して開発されたアイテムになります。
このタオル、極細のポリエステルをコットンの糸に巻きつけるという、精密な製糸の技術が使われているところがすごいのです。実際にタオルを詳しく見てみると、キラッと光る細い糸が見えます。(下の写真の中央部にパイルに他の細糸が巻かれているのが見えます。)
パイルの糸に他の細糸が巻きついているという特殊構造。実際に手にとってぜひ見てほしいところです。
「そらごこち」はどんな人が購入すべき?
こんな方におすすめ
- シンプルデザインのタオルを探している方
- フェイスタオルで体を拭きたい
- フリル風の縁取り可愛いデザインが気に入った方
やさしいさわり心地と、フリルのようなひらひらした可愛いデザインが魅力のタオル。無撚糸のようでいて毛羽落ちが抑えられて耐久力もある。
他にはない特別なさわり心地も魅力的でした。
タオル情報 | |
フェイスタオル | 1,580円(34×80cm) |
タオルブランド | 万葉×橿原コレクション |
素材 | 綿82%、ポリエステル16%、 ポリウレタン2% |
備考 | 毛羽落ちしにくい無撚糸系のタオル |
色は全部「万葉色」で名付けられます
奈良といえば、日本人の誰もが認める文化が発展しているエリア。
そらごこちタオルのカラーバリエーションには、歴史を感じる渋さを感じる名称がつけられているのです。パープル系は浅紫色、ピンク系が乙女色、グリーンは若草色。そして淡いイエローのタオルは麹色。食べ物の印象の強い麹を色の名前につけるセンス。
現代風に流されない、奈良の歴史とプライドを感じます。
タオルの縁が波打つ独特なスタイル
すごくシンプルなデザインの「そらごこち」、デザインとして印象深いのが縁の状態が他のタオルとは大きく違います。
全体にフリルのように波打つ縁取りになっているのです。これが洗面所やトイレにかけると案外可愛い。
タオルの端はホツレ防止のためのメローロックで縁取られています。よくよく観察すると、まれにパイルが出ているのがやや気になるところ。
使い心地重視でおうちで使うのがよさそうなタオルとなります。
やまと木綿「そらごこち」フェイスタオルの評価
やまと木綿「そらごこち」のフェイスタオルが、他のタオルとは大きく違うポイントをお伝えしましょう。
編みで作られた珍しいタオル
一般的なタオルの多くは、たてよこにたくさんの糸を並べるような機織りの手法で作られています。一方で、「そらごこち」はニットと同じ『編み』工法で作られているタオルなのです。
ニットの特徴をもつタオルということで、こんな風につまんで引っ張ると・・・
ほら、びよ~んと伸びるんです。ゴムは使ってないですよ。編みの構造でこんな機能がついているんです。
80cm程度であったものが引っ張ることで110cmに変化。37%も伸びることがわかりました。
これも編みで作られたニット系タオルであるということによるもの。実はこの伸びるのが巻いて使うときにはフィット感が増して心地よいのです。
バスタオルとしてフェイスタオルを使ってみると
さらに、テストとしてお風呂上りにフェイスタオルですが、体を拭いてみました。
この伸びるタオル、すごく背中が拭きやすい。
ミニマリストでなるべく収納を圧迫したくない方や、バスタオルよりも小さいタオルで替わりになるものを探している方は試してみてもいいと思います。
乾きやすさも抜群なのが高評価
2週間使用し続けタオル評価を行いましたが、あまり期待してなかった部分でこのタオルが素晴らしかったのが
洗濯物が乾きやすい
ということです。このタオルは中に空気を多く含んでいる構造の特徴があります。吸水速度が速いということが目立ちますが、濡れたタオルがすぐに乾くというのはありがたい。
乾きにくい季節、花粉症のときの部屋干しにも十分対応できます。
「そらごこち」を詳しく評価してみた
それでは、そらごこちのフェイスタオルの詳細な評価を行っていきます。
メーカーによると吸水力が非常に高いというのが説明されているタオル。吸水力測定の分析機関で測定されて数値は通常のタオルの4倍の数値と計測されているそうです。
タオル評価 | |
さわり心地 | ゴワゴワ | サラサラ
吸水性 | 遅い | 速い
やわらかさ | しっかり | ゆるゆる
弾力 | ぎちぎち | ふわふわ
糸くず | 出る | 出ない
さわり心地
吸水性を確保するためにしっかりと脱脂された糸が使われているため、糸の感触はややキシキシとした感触。ただ、いざ体を拭いてみる段階になると無撚糸に似た柔らかな感触で吸い取り感が気持ちいい。
吸水性
タオルの吸水速度はやはり速い。
これは特殊糸の構造から空気を多く含むということによるものでしょう。しっかり脱脂されているので、お水と糸の親和性も高そうです。触れただけでスッと吸ってくれる感触を味わえました。
一方で、保水力を確認してみると100mLのお水のうち82.8mLのお水をタオルに留めていました。吸水性評価は優秀でトータルで☆4.5評価となります。
やわらかさ
一般的なフェイスタオルの重さとなります。タオル自体はモコモコ系ではない、やわらかな感触。見た目以上に表面にエアリーな風合いに仕上がっています。
吸水させると260gとなっており、2.5倍の重量になっていました。
弾力
弾力は中程度。伸縮性のあるタオルということで、モチモチっとした弾力。使ってみるとフィット感があります。
糸くず
糸を見ると無撚糸のように見えます。やはり細いポリエステルで囲われているためか、毛羽落ち自体は少なめ。
一方で購入直後にやや糸くずが見られるものがあり、購入直後数回のお洗濯は他のお洗濯とは別でしておいたほうが安心です。
一度洗ってしまえば、毛羽落ちは少ない扱いやすさ。心地よく使えるでしょう。
「そらごこち」タオルの便利な使い方
今回のタオルが一番活躍した場面は、女性のお風呂上りに髪に巻く用途。これは妻が本当に喜んでいました。
女性のお風呂上りはすぐに髪を乾かすことができない時に、頭にタオルを巻いて水分を除きながら冷えるのを防ぎますよね。
普通のタオルでは巻く時にうまく引っ掛けないと不安定だったり、長さが足りないこともあります。
そらごこちタオルはフェイスタオルよりも30%程度伸びる余裕があるのでしっかりと固定でき、しかも縮みによってフィット感があるのです。ターバン型のタオルに不足している吸水力も抜群ですし、これ一枚でお風呂上りのヘアケアは問題なしです。
橿原のご当地ブランドに認定される実力派
そらごこちタオルは、2023年には奈良県のご当地ブランド「万葉×橿原コレクション」のひとつとして認定されました。
橿原ブランド認定とは?
橿原市の知名度向上、地域の活性化に寄与できる優れたアイテムを全国に伝えるための地域ブランド。橿原商工会議所が認定から運営までを行っています。
橿原ブランド「万葉×橿原コレクション」に選ばれる多くは食品が多い中、生活雑貨のエントリーということからもしっかりと特徴が目立ったという評価がなされているのだと感じます。
まとめ
【伸縮するとても珍しい編みパイルタオルが新鮮!】
落ち着いた色合いに、吸水速度の速いタオル。シンプルな見た目でラッピングサービスなどないために、2024年現在はおうち用として活躍が期待できるタオルです。
頭に巻いてよし、拭き心地よし、シンプル可愛く、乾きやすい。
これは奈良の新しい名物になるかもしれませんね。
編みパイルのタオルを使ったことがない方がほとんどでしょう。一度使ってみると他とは違う感触を楽しめると思います。
価格:1,580円(税込)