タオルを買って使ってみたけれど、なんだか水をはじく。せっかく楽しみにしてたのに残念ですよね。
「ブランドなのに粗悪品じゃない」なんて怒りの感情が湧いてしまう方は少なからずいらっしゃるようです。
今回はタオルが水をはじく原因と対策について解説します。
タオルが水をはじく原因
タオルを購入して使い始めたけれど、水の吸いが悪い。そんなときに考えられる原因は以下です。
使い始める前にお洗濯をする
購入して使った最初、もしくは2回目に想像していたよりも吸水してくれないというときには、糸についている糊成分が落ちていない可能性があります。
タオルは製造する時には、糸に糊付けされて強度を高めた状態で織られます。糊によってコットンの表面状態も滑らかになりますし、タオルの吸水のための糸の間の空間がうまってしまっているのです。
使い始める前にたっぷりのお水で洗濯をしてから使ってみましょう。
硬いタオルを使っている
タオルの吸水は糸が空気をどれだけ含んでいるかが大切です。
素材ももちろん大切ですが、ポリエステルにしてもコットンにしても糸がきつく撚られていていると吸水力は低くなります。
強い撚りの糸で作られているタオルの特徴は、硬くゴワゴワの感触。肌への刺激が強いタイプのものを選んでいる方は、構造上お水の吸いは悪くなります。
【最重要】柔軟剤がタオルに残っている
タオルを柔らかくするために柔軟剤を使っているとお水をはじくことにつながります。
最近では洗濯洗剤に柔軟剤が入っているものも増えているので、気付かずに使ってしまっている場合もあるようです。柔軟剤の多くの成分は、化学構造が水と仲の良い親水基と油とくっつく疎水基からなります。お洗濯の時にこの類の柔軟剤をいれると、コットンに親水基が引き寄せられ、表面が疎水性の成分が出てきます。
水と仲が悪いものがタオルの一番外側に来るので、吸水できなくなってしまうのです。
また、自分では柔軟剤を使っていなくてもタオル製造の仕上げに柔軟剤を加えて、お店で触った時の風合いを良くする加工をしているお店もあるよう。使い始めのお洗濯はやはり重要ですね。
タオルに柔軟剤を使うのは最小限でお願いします
柔軟剤とタオルは、実は相性が最悪なのです。起こる問題は水を吸わないだけではないのです。
- 吸水力が下がる
- 毛羽落ちが増える
- 変色のリスクが増える
柔軟剤を入れると、糸のすべりが良くなるので糸が抜けたり毛羽落ちを発生させてタオルの劣化を促進するリスクが高くなります。
また、髪の毛のトリートメント成分と同じで、糸に柔軟剤成分が残ります。この状態で長期で使用しない場合には、変色したり臭いの原因となるのです。
柔軟剤の使用は最小限、本当にタオルの調子が悪くなった時に少量1回だけ使うなどにすることがオススメです。
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まとめ
今回はタオルが水をはじいてしまう時の原因と対策についてお伝えしました。
タオルはお洗濯のやり方でかなり使い心地が変わります。特に上質なブランドタオルでは顕著になりますので、是非一度やり方を勉強してから快適なタオル生活を送りましょう。