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TOWEL LABO

大矢 真:タオルレビュー専門家

日本国内のタオルを使い心地を考えた独自基準で評価。500枚以上のタオルを触り、専門家の視点でコンテンツ作りを行う。

現在2人の子育て中のパパであり、元化学者。理系のひとらしく根拠をしっかりお伝えしながら、タオルの魅力を正確に伝えます。

タオルのコラム

知識ゼロでも簡単!タオルの使い心地の見分け方

PC記事上

良いタオルかどうかはブランドである程度しぼれますが、本格的に自分と相性が良いかどうかを判断するには自分の好みや基準を知る必要があるでしょう。今回はタオルの知識がなくてもタオルが選べるようになる方法をお伝えしていきます。

タオルの柔らかさの見分け方

そのタオルが柔らかくフカフカなのか、それともぎっちりと固めのタオルなのかを判断する一つの基準に「パイルの長さ」があります。パイルとは一般的なタオルの表面にある糸の輪のことです。

上の絵のような輪がパイルと呼ばれるものです。このパイルが長いほど柔らかくフワフワとした感触になり、逆にパイルが短ければ硬くしっかりとしたタイプの感触になります。イメージどおりかもしれませんが、パイルが長いと耐久性は低くなります。スポーツタオルなど比較的荒く使われる場面では長いパイルは不向き。一般的なスポーツタオルがパイルが短い、硬いタオルが使用されているのもこのためです。

パイルの長さは短いパイルで固めに感じるの1.5~3mm、上質さを感じられるのは4mm程度、包まれるほど柔らかく感じるものは5mm以上となります。あくまで私の実感によるものですので参考程度にしてください。ギフト用には4mm程度以上のものを推奨しています。

長いパイルの利点

長いパイルを持つタオル(ロングパイル)はふんわりとしたボリュームがあるので自宅用のバスタオルやフェイスタオル、プレゼント用のタオルにおすすめです。包まれるような感覚があるので高級感を感じる一つの要素となります。あまりに長いタオルはループが飛び出るなど、毛羽落ちの原因となりますのでやはり耐久性とのバランスはとりたいところ。

短いパイルの利点

短いパイル(ショートパイル)のタオルは、取り扱いが楽で繰り返しの洗濯による硬さの変化を感じにくいので業務用やスポーツタオルなどに使うのが良いでしょう。タオルのギフトとしては若い男性やスポーツやアウトドア好きの彼氏へのプレゼント以外にはあまり使われません。女性へのプレゼントにはフカフカでさわり心地の柔らかいタオルを選んであげましょうね。

タオルの触り心地の見分け方

タオルのさわり心地の良さを感じるのは

  • 繊維の質
  • パイルの撚りの少なさ
  • パイルの長さ

まず繊維の質ですが、これは化学繊維やコットンなどの天然繊維かの違いによって分けられます。私自身化学繊維に使用されるプラスチックの硬さがどうしても気になりますので、少なくとも綿であるのが良いと思います。他にやわらかい天然の繊維としては、カシミアや絹があります。綿に対して適量入れているタオル製品が販売されており、これらのタオルはさわり心地と吸水力の2つを併せ持つので非常に上質に感じられます。

そして、綿自体の品質も非常に重要です。長繊維のブランド綿を使っているかどうかである程度さわり心地は想像できるんです。おすすめのブランド綿は「スビン」「スーピマ」「海島綿」、エジプトの「ギザ45」などです。最近では名前は知られていなくても超長綿を使用しているタオルもかなりあるので、コスパを考えるのであればそういったタオルを見つけるのも良いでしょう。

また、一般的なタオルはパイルになる糸はねじられているものですが、このねじり量(=撚りの量)は少ないほうが肌触りが良いです。ねじると身体に触れたときにパイルの流れ以外の向きに糸が配列することになるので、感覚はザラザラになります。全く撚りのないものを無撚糸といいますが、この状態になると繊維の方向とふき取りの方向が同じ向きになるので滑らかな肌触りになります。

柔らかなさわり心地を求めるなら、できるだけ撚りを少なくすると良いでしょう。

無撚糸タオルについての解説は以下の記事で書いています。

【徹底解説】柔らかいと評判の「無撚糸タオル」って何?

タオルを探していると最近よく目にする「無撚糸」の文字。どれだけ特別なものかは分かりませんが、なぜか高級タオルの印象を持ちますよね。 無撚糸タオルの肌触りはとにかく柔らかくてフワフワ、しかも触り心地も乾 ...

吸水量の見分け方

タオルの吸水量とはどれだけのお水の体積をタオルの中にとどめておけるかということ。

お水を含む量は使われている綿の量とタオルの厚みに関係します。

もっと詳しく言うと、糸の中にあるわずかな空気の量がどれくらいあるかで吸水量というのは決まってきます。たくさんのお水をふき取る場面では「タオルの厚み」「重量」「糸の撚りの強さ」を総合的に判断するのが良いでしょう。

では、吸水量とパイルの関係はというと、実際にはパイルの長さは吸水量とは大きな関係はありません。長いほうが吸水の速度は速くなる傾向がありますが、ロングパイルでも薄手のタオルはお水をとどめておくことは難しいというのは想像に難くありません。

吸水量をイメージするには、タオルの大きさと、厚み、そして重量から考えるのが良いです。ある体積あたりの重さのことを密度といいますが、タオルの密度によってどれくらいお水を吸うのかというのが推測できます。厚みは購入するまでは量ることができないので、面積と重さから仮の密度を算出してあげます。

タオルの密度数値=「タオルの重さ」÷「タオルの大きさ」

密度の本来の単位はg/cm3ですが、厚みを除いているので上で算出される数値はg/cm2となります。あくまで目安となるオリジナルに設定した数値である点はご了承ください。

タオルのお店で厚手と書かれていた場合には、先の数字の目安よりたくさんお水を吸う事を想像できますし、薄手の場合には期待ほどお水を吸わない可能性を考えておくのが良いです。

 

 

 

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大矢 真

タオルの購入は「年間100枚」。日々タオルの探求を続けています。元化学者/WEBディレクター
自分にとってぴったりのタオルを見つけることが、生活の明るさにつながることを伝たい。

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